美容室を悩みの解決から楽しむ場所に変えていく
髪の悩みは尽きませんよね。それを解決するために美容室はあるといっても過言ではありません。
それと同じくらいの髪型を変える楽しみを感じる場所でもあります。新しい発見やもっとおしゃれをしてみようというワクワク感、娯楽のような楽しさを与えてくれる。
性別も年齢も関係なく誰もが楽しむ権利があるヘアデザイン。それを悩みを解決するだけで終わらせてしまうのはもったいない。
「気になっていた部分が無くなり安心した」だけではなく「やっぱ髪型変えるのって楽しい」と感じる場所に変えていきたいと思っています。
そのためにkitsukiがやっていることを言語化してみました。
誰かの悩みは誰かの憧れでもある
髪の悩みでよくあるものが、くせや膨らみ、ペタンコや猫っ毛。これらがあまり良くないと思われることがほとんどです。
そしてよいとされるサラサラの直毛。ここが基準となり離れれば離れるほど悩みと認定されてしまう。
そこで解決するために直毛やツヤのあるきれいな髪にいかに近づけるかが鍵になってきます。シャンプーもスタイリング剤もトリートメントもここを目指しているものがほとんどです。
それは一つのデザインとして魅力的です。ストレートはそれにしか出せない雰囲気があります。
でもそれ以外が悩みとしてまとめられてしまうのは少し違和感を感じます。ウェーブがあってもボリュームがあってもペタンコでも、はたまた白髪でもその髪質でしかできないデザインがあるからです。
直毛の人たちの悩みを聞いたことがあるでしょうか。パーマがかからない、巻いてもとれる、どの髪型にしてもまっすぐだから変わり映えしない、憧れられる髪質でも困ってることはたくさんあるんです。
kitsukiではその髪質は誰かの憧れでもあると考えています。
悩みがなくなる瞬間を
髪の悩みが生まれるのは、髪質が原因で理想のヘアスタイルにできないから。
本当はこうしたいのにこの髪質だから叶わない。そうなると自分の髪をいいものだと思えない。それが悩みに変わってしまうと感じています。
これがあると楽しもうと思いにくい。それより悩みを解決することを優先するので新しくチャレンジしてみる気にもなれません。
楽しむ気分にするために、まずは持っている髪質と相性のいい髪型を提案します。サラサラストレートには直毛が最適なように、それぞれの髪がいきる髪型はあるものです。
そんなヘアスタイルは再現もしやすい。自分でセットできると自信がつくし似合っていれば悩みだった髪質も悪くないじゃんと感じれる。
これを積み重ねていくと自分に似合う髪型がわかってきます。これがあるとないとでは大違いで、気持ちに余裕がうまれ新しいチャレンジの意欲も強くなる。
仮にちょっと違ったなと思っても伸びるからまた戻せばいいやと髪型を楽観的にとらえられます。そのくらい楽になるために、いいデザインをつくるのがkitsukiの仕事です。
たくさんのゲストを担当してきて悩みの大変さや辛さはよくわかっています。だからこそ、それに縛られて過ごすのはもったいないと思う。
その髪質に合うヘアスタイルがあれば、視点ががらっと変わる。その後の楽しい姿もたくさんみてきています。
自己表現のきっかけ作り
好きなことを制限なくできるのはとても楽しいです。自己表現もそのひとつだと思っていて、外見も考えも自分のいいなと感じるものを表現するのは楽しく過ごすために欠かせないものかと。
その中で、髪型ははじめに手をつけやすいし変化を感じやすい。メイクもファッションも髪型がきまってないとしっくりこないので、まずはここから変えていくといいと思います。
美容室で魔法をかけるつもりはなく、ぼくらはきっかけを作るのが目的です。
新しい発見をし意欲を高めたり、おしゃれをする楽しさをより感じてもらい色々チャレンジしてみたい気持ちにしたり、自己表現は誰もがいきいきとやっていいものだと感じてもらったり。
髪型で人生を変える気はないけれど、毎日が楽しくなるきっかけはつくりたい。
自分のことを考えるのはなかなか大変ですが、似合っている姿を見るたびにエネルギーを与えてくれるはずです。よしちょっとやってみようかなと。
色んな人がいた方が面白い
街を歩いていて色んな髪型やファッションをしている人がたくさんいたら、それだけで明るい雰囲気になると思います。
それは気をてらった派手なものということではなく、好きなものをおのおのが楽しんでいる様子。誰かが決めた正解だけでなく、自分がいいなと思うもの。
つまらないより面白い方がいいし、無機質なものより楽しい方がいい。自分の生活の中でそれをたくさん感じられたらよりいいのではと思います。
そのはじめの一歩はヘアスタイル。
それを作る美容室が悩みを解決する場から、もう一歩進み楽しい場所になれたら、何かが変わるきっかけになる気がします。
大風呂敷を広げると世の中を面白くみたいな話になってしまいますがそこまで求めてはいなくて、髪を切った人たちの日々が明日から楽しくなればいいなと願っています。
それが積み重なってたまたまそうなったら嬉しいですね。