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いま どの世界にありたいのかな

夜になるちょっと手前 夕方より少し後くらいの時間帯に 風通しのため開け放していた窓から何やら外から男性のわめき声が聞こえた
うちの前は人も車も結構往来のある道路でまあまあ賑やかなのだけど 最近はあまり喧嘩らしい騒音は聞こえて来なかった

どうやら男性二人がどなりあっているらしく 言葉の端はしから想像するに車と歩行者で何らかのトラブルがあったみたい
急ブレーキの音もぶつかったような音も聞いていないから事故とかではなさそーだなと たまーにあるふっかけのようなものかなと見ることもなく放っておいた

放ってはおいたけど声は聞こえてくる
通りすがりですぐ止むかと思っていた声らは結構長い間罵声を上げていて そのうち耳障りになって来た うーん どうするかな
ここら辺は結構通報速いからこれだけ騒いでたら誰か通報してるとは思うけど



始め両方とも声高にやりあっていたけれど 少ししたら歩行者らしきの片方だけの粗ぶった声だけが響くようになっていてもう片方はトーンが平常に戻っていた
その激高している方は何となくずーと同じ所をぐるぐる回る言葉を投げつけている 文字に起こすと生々しくなるからそのまんまは書かないけれど 要は相手の取った行動がよろしくないんでしょ という事を延々と述べてるようだった

結構長い間そのやり取りが続いていてもういい加減うんざりして来たので全部の窓を閉めて音を緩め別の作業をしていたら そのうち音が止んだ
通り過ぎたか警察来たかどちらかなーとか思っていたら 小さな声は聞こえてきたからどうやらお巡りさんが来たらしい

やれやれこれで一件落着かーとホッとしていたら 暫くしてまた同じ激高の声が響き渡る んー何なんだ? とようやくベランダからちょっと覗いて見たら パトカーと警察官二人と男性二人がごにょごにょやっている
近くにタクシーも止まっているから タクシーと歩行者とで何かあったのかな で タクシーの運ちゃんならそうそう粗荒らしい喧嘩にも出来ないだろうから片側の声だけになってたのか なるほどね
ま 警察官来てるなら大丈夫でしょとそのまま部屋に戻ったけれど それからまだ暫く片方の激高の声は響いていた



始まってからゆうに30分以上は続いていたその喧騒に 初めは心地よくなくてココロがざわついたのだけど ずーっとそれを聞いてるうちに そのうちそれは「よくあんなにイカリを継続できるもんだ」とある意味感心してしまっていた

イカリってそんなに同じ高さで続けられるものなの?

会話そのものは聞いてないけれど言葉の端はしから その激高している人の発している言葉は 相手がワルイ の繰り返しでその中でも気になったワードは「普通はそうである」(もっと言葉はよろしくなかったけれど)だった

あー その人にとっての「普通」でないことが起きたからイカリというカタチになったのか とまあ私なりに納得して そのうち辺りはようやく静かになった



多分これからはこういったある種片寄りのようなものが起きやすくなってくる
それはその人の中にあるその時のコアとなるものをより大きく後押しするような流れだからであって その流れはヨキワルキの判断(ジャッジ)はないからその時主となるものが全面に出て そちら側へ一気に傾く
そして そこに傾いている(もしくは片寄っている)と気づかない限りそのループの中に居る

今回仲裁(お巡りさん)が入っても尚当初と同じレベルでのイカリがずーっと継続されているのを観てたけれど その騒音者はずーっとひたすら同じことを繰り返し喚いていた
そして 普通はそうなのだから という彼の中の「そうである」という正義のようなものを振り回していて 警察官(仲裁者)の言葉さえ届かなかった



これってね
ある意味 普段誰もが
頭の中で行っている事なんだよなーと思う

自分の持っている
そうだろう こうだろう これが正しい
を 無限ループで頭の中で繰り返していて
そこにはまっている事さえ気が付かない

例えば誰かが違う事を言ってくれたり
違う環境が現れたりして
それが仲裁者となって
そのループから抜けるキッカケを
与えてくれているのだけれど

それが
自分の普通とは異なっているから
否定されたとか変わってしまうとか
そんなキョウフからイカリや
別のカタチでナニカが現れて
何とか自分の ”今まで” という正当性を
守ろうとする

それによって
今まで築いてきた自分 というものが
壊されるのを必死に守ろうとする

まるで そうされたら
「自分」というものが
失われてしまうかのように



そんな事で「自分」は壊れない

崩れるのは
今までの自分 という
自分の中で作り上げた自分 だけで

それが崩されるというのは
それまでのかせ
外してくれるようなもの

そしてその守ろうと必死になっているのは
よーくよーく観てみれば
自我的自分でしかない って
みえてくる

本来のじぶんも
それ(守りぬくこと)を望んでいるの?

と言うよりも
崩れたところから
本来のじぶんのヒカリが
溢れてくるんじゃないの?

そうさせまいと
一生懸命守っている
それ は 何なの?


それぞれが望む世界
それぞれが好む世界
それぞれに合っている次元への
住みわけがもうされていて
それが目に見えるかたちで
現れるようになってきている

上は下を含んでいるから解るけれど
下から上は理解出来ないから
どこまで行っても言葉が通じない
という事が起きてくる

上下というと善悪や優劣のような
イメージを持たせるかもだけれど
そうではなくて
単に透明度のオハナシ

そしてそれは
絶対的ではないし
全面的でもない



いま じぶんは
どこにいるのか

どこに在るのか




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