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求心力や人望やファンやらについて(仮説)

題名の件について整理してみようと思います。


求心力や人望とは

自主的自発的に引き寄せられ、ある人が構築する関係性に繋がること

自己定義

その人が、何かしらの価値を見出して惹かれることと、それとの関係性を構築することが求心力や人望だと思う。



3つの価値

求心力や人望の引き寄せにおいて、重要になる3つの価値とは、

1、客観理性領域
   →能力やパフォーマンスへの憧れ尊敬
   →損得や実利

2、主観感覚領域
   →好きや面白いや可愛い直感的感情
   →行動思想信条の同一視

3、情緒的なつながり(心の壁を超える)

部活の先輩に憧れるように、あんな風に上手になりたいあんなふうに動きたいと考える自分の理想上の人であること。また、勉強の答えや勉強を教えてくれる。丸々の分野に詳しい。損得や問題の解決等々、目に見えて解りやすい頭で感じる価値があり、客観理性領域の価値である。

次に、好きや面白いや楽しい等の感覚や心で感じる価値がある。インスタグラムのフォロワーとか。あるアイドルや作品のファンとかがここだ。直感的に感じる感情的な価値である。また、仲間を大事にするのが一番大事とか、自分と同じ考えを持っていて、自分よりもその考えに造詣が深い場合や。同じ境遇である場合等、同じような価値信条で動いている場合に、共感同調して心で感じる価値がある。

最後は、情緒的なつながりであり、相手の心の壁を超えることだ。ざっくりいえば”友達”になることであり、友達だから頼みごとを聞いてあげるとかそういう関係性構築力の価値である。相手から親しみや好感を持たれやすいというその人の持つ雰囲気やコミニュケーション能力によるところが大きい。





価値の領域

上の価値を図に落とすと、4分類できる。全てを満たすほど、求心力や人望が増加する。

憧れ   同志(同一価値信条) 

損得   にわかファン


好き、嫌い、楽しい、面白いだけの価値は右下のにわかファンの価値だけであり、簡単に移ろいやすい。その左の損得の価値も、目に見えて比較がしやすいので移ろいやすい。地下アイドルみたいなものだろうか。少し顔が良くて?なんかいいかなと思った人に、握手会という身体接触で損得を与えて、繋ぎとめているようなものだ。にわかファンと損得だけでは、フォロワーにはなりにくい。

より求心力を高めるには右上の同志領域や、左上の憧れ領域を刺激する必要がある。同志領域を加えられれば、他の人には価値がわかりにくいかもしれないが、私にとってはとても大事なものとして求心力はかなり強くなる。憧れ領域が加われば、あの人の言うことは当たってばかりとか、ためになってばかり。教えを乞いたいという師匠弟子として求心力はかなり強くなる。

全てを兼ねそろえられれば、熱心な信者となり最大の求心力が発揮されている状態だ。





求心力を手に入れるために、向上させるために

求心力の原理がわかったところで、向上のための方法を検討する。

1、にわか・損得ファン領域の求心力

の記事で触れたが、エンターテイナーとして大衆紙やyoutubeを参考にするような振る舞いをすることだ。大衆受けの題材選び、笑いや面白さを狙った書き方、食いつきそうな見出し、読みやすい文章、見やすい画像やレイアウトに気を配る等々。


2、憧れ、師匠弟子領域の求心力

自分にしかできないこと、自分にしかもてない視点、自分の能力をただ高める。専門家になる。そして、それをいかに格好良くみせるかが重要である。やっていることが凄くても、それが伝わらなければ、その格好良さも伝わらないわけで、ビジュアル的視覚的にわかりすく伝わるように、最大限配慮する。


3、同志領域での求心力

同一化ベクトル、共通点ベクトル
相手の人生により近づくことだ。その人の心や人生や日常の、核心に迫れば迫るほど、同一・同一化のベクトルが働き、関心を持つ。仲間意識を持って追いかける、応援する。

物語性ベクトル
ドラマティックで思い入れを引き起こす物語であればあるほど、人は注目し興味を惹かれ、追いかけてしまう。漫画や映画や小説やらのように、苦闘、困難、修行、友情、努力、競争ライバル、恋愛、萌え等々だ。

どちらも似ているが、ある個人にひたすら近づくことで仲間意識が芽生え同志と思ってもらうようなアプローチと、万人受けする人の感情の揺さぶりにこだわった結果、個の興味関心をひけて同志と思ってもらうようなアプローチの違いである。



4、情緒的なつながりでの求心力

4領域の価値を仮に満たしていたとしても、相手にそれが伝わったり、それを手に取ってもらわないと、その魅力は伝わらず発展しない。相手の心の壁を取り払い、その気にさせるとか。心をほぐす、打ち解けるといった、心に入り込む技術による求心力がある。

・コミュ力
 下心がなく、親しみや好感を持って、向こうから常に気を配って声をかけて接してくれる。丁寧な態度。

・単純接触原理
 会う回数が多い程、親しくなりやすい。うちとけやすい

・自己開示
 そんなことまでいう!?という腹の内を先にさらけ出すほど、相手から信頼される。

・共通の敵
 相手が嫌だと思っていそうなことを、先回りして指摘して、自分と相手に共通の敵がいる仲間だと思わせる

・いじる
 相手の弱点や弱みを、嫌味にならない程度にいじる。まったくもう…といわせるぐらいのラインを目指して、そこで笑いを取り、二人の間で話してもいい内容の領域を拡張する。

・バーナム効果
 誰にでも当てはまりなそうなことを言いながら、相手のことを理解している風を装う。

人生でみかけたそれらしい技術論をあげてみました。かなり不十分です。ただ、心を開かせる = この人になら話してもいい = 十分理解しているし、絶対に悪いようにはしないという信頼感を構築する。この辺が鍵だと思うので、この辺りはまたまとめなおすかもしれません。






おわりに

アイドルのプロデュース然り、自己プロデュース然り。モノを売る然り。ユーチューバー然り。人に意義や価値を見出してファンや信者になってもらうという行動の原理原則を紐解けた気がします。

SNSの文脈ならば、あるアカウントでは、やることを明確に固定して(損得を明確に提示して)、見ている人がウケやすい書き方や内容を心がける。そして、自分の略歴や生い立ちや経験や失敗や近況やら、読者と自分を重ねられるような内容もバンバン投下していく。最終的には、自分だから~という自分独自のアプローチを進化させていくことで、憧れを持たれるような、格好いいや頑張る自分(憧れ応援)を演出して、更にファンになってもらうと。

リーダーの文脈で整理するならば、メンバー全員と情緒的繋がりを持ち、楽しいノリを演出して人望を得る。で、メンバーの心理的ケアやら実務的ケアを最大限にして、損得領域で助けられているという実感を与える。チームの運営方針を明確にすることで、チームとしての共通価値観を明確にして、同志として士気を高める。最後は、その実務力であの人のいるこのチームにいられてすごくプラスだとか、あの頼りになる人がいるならば、なにかあっても大丈夫だと信頼される。

すごくざっくりまとめるならば、この人に任せてこの人についていったら安心だ。頼りになる間違いないという結論を引き出すことが求心力のゴールであり、そう思わせるのに必要な要因が、4つの価値領域や情緒的なつながりであるという気がします。


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