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腰部の筋付着部障害

今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることについて書いていきます

今日は筋の付着部障害の考え方について書いてきたいと思います

様々な付着部の痛みがあると思いますが、今回は腸骨稜付着部の痛み(腰痛)を例に書いていきたいと思います

姿勢保持に関しては、脊椎に直接付着している深部の筋で支えることが合理的と思われます

腸骨稜付着部に疼痛を訴える症例の患者は、浅部の筋の脊柱起立筋などの複数の関節をまたぐ多関節筋が働いて姿勢を維持する際に遠心性収縮を繰り返します

結果、腸骨稜の筋付着部に継続して牽引力が働くことにより筋と骨の結合部の付着部に障害が起こることが予想されます

腸骨稜付着に疼痛を訴える患者で多いとされるのは

①アスリート
→ 起立筋の使いすぎによる

②高齢者(脊柱後弯変形)
→ 立位姿勢を保つために起立筋に牽引力が加わり続けるため

脊柱が後弯変形になる外傷として圧迫骨折があります

圧迫骨折については過去に記事で書いているので参考にしていただければ幸いです

圧迫骨折で後弯変形が起こった結果、膝や股関節屈曲拘縮が発生しアライメント不良を引き起こします

そして体幹深部筋の多裂筋、腹横筋、骨盤底筋群、横隔膜の機能不全が起こることによって、脊柱起立筋の活動が過活動になる

結果、筋付着部障害を引き起こすということになります

つまり、筋付着部の痛みを長期的に軽減させるということは

①体幹深部筋の促通や強化を行うこと

②脊柱起立筋のスパズムを軽減させること

少なくともこの2つが必要になってくると思います

体幹深部筋が使われることで、アウターマッスルを効率よく使用することができます

肩で例えると、腱板が骨頭求心を保っているので、三角筋で効率よく肩を外転させることができますよね

他の関節でも同様で、インナーマッスルをしっかり、促通、強化することによって、アウターマッスルの過活動を抑えることが可能になります

正しく患者に説明すれば、納得して施術を受けてもらえる可能性が高くなります

わかりやすく患者に説明するのも、重要なスキルになります

理解しながら前に進みたいですね

明日も臨床頑張りましょう

ではまた

参考文献 脊柱理学療法



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