脊柱の運動から痛みの原因を捉える
今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることや勉強した内容ついて書いていきます
今日は脊柱の運動について書いていきます
脊椎の運動について
脊椎の運動は屈曲、伸展、左右側屈、左右回旋の6方向の運動方向を有しています
・屈曲伸展
可動域が大きいのが
C6/C7、L4/L5、L5/S1
下位頸椎、下位腰椎で可動域が大きくなっています
・側屈
若干の違いはある様ですが、それほど部位においての左右差はないようです
・回旋
C1/C2が頸椎回旋可動域の約半分を有しています
回旋に関しては、頸椎、胸椎、腰椎と下降していくと可動域が狭くなっています
この理由に関しては、椎間関節の傾斜している角度の違いです
水平面に対する関節面が
頚椎は約45°
胸椎は約60°
腰椎は約90°
傾斜してます
水平に近い角度であれば、横へ回旋することは可能ですが、角度が強くなると回旋するのが厳しくなってきます
回旋においては、腰椎の動きを補う形で胸椎の回旋の動きが重要になってきます
腰椎の回旋は特殊で回旋の可動域が少ないため、その他の方向へ動きを回旋の動きと一緒に伴います
・L1/L2〜L4/L5の回旋
反対側の側屈
・L5/S1の回旋
同側側屈、L1/L2〜L5/S1の屈曲
が起こるとされます
さらに重要なところで、体幹回旋の際には
胸椎、腰椎に加えて肩甲骨(約15°)股関節内外旋(約15°)の可動域を有すると記載があります
つまり、胸椎・肩甲骨・股関節の回旋可動域が低下した際には、代償的に回旋可動性が少なく回旋動作には適していない腰椎の回旋運動を誘発し、椎間関節性の腰痛を引き起こすことが考えられます
回旋痛の痛みに関しては、症状が起こっている部位には原因がない場合も経験上多かったです
例えば
肩甲骨の可動域の狭さがあって、結果として腰椎の回旋が過剰に起こって腰痛が起こっているということも考えられます
そうなってくると、腰部にアプローチしてもなかなか改善しないということになります
今抱えている患者で、回旋時の痛みが取れないという患者には、肩甲骨、胸椎、股関節に対してアプローチするのも良いかもしれません
明日も臨床頑張りましょう
ではまた
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