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腰痛の判断

今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることや考えについて書いていきます

今日は腰痛がどこ由来の痛みなのか判断する方法を書いていきます

順番

順番が大事になります

①動作痛確認

②神経学的所見(MMT、反射、知覚、SLR、FNSテストなど)

③圧痛の確認

の順番で評価を行います

ここで特徴的な所見がない場合や、腰部に異常が認められないような場合で腰痛を伴っているパターンでは仙腸関節障害などを疑います

女性の場合では、婦人疾患でも腰痛が出ますので視野に入れておいた方が良いです

動作痛のみるポイント

屈曲時の疼痛

椎間板性腰痛、腰椎椎間板ヘルニア、圧迫骨折などが疑われます

伸展時の疼痛

脊柱管狭窄症、椎間関節性腰痛、椎間板性腰痛、腰椎分離症(子供)などが疑われます

側屈の疼痛

筋の伸張痛などが疑われます

回旋の疼痛

脊柱管狭窄症、椎間関節性腰痛、腰椎分離症(子供)、筋の伸張痛などが疑われます

神経学的所見のポイント

神経学的所見の取り方は過去に記事で出しているので参考にしていただければと思います


その他、ケンプテスト、SLR、FNSテストを行い、それぞれの疾患に当てはまるのかどうかを判断します

圧痛のポイント

・棘突起の圧痛

椎間板性腰痛、脊椎圧迫骨折、腰椎分離症などが疑われます

・棘突起外側(2横外側 少し斜めに押す)

腰椎分離症、椎間関節性腰痛などが疑われます

・腰部筋の圧痛

筋の痛みなどが疑われます

ここでしっかり確認するのが、患者の訴える痛みの部位と圧痛が一致するのかを確認しています

例えば

腰部〜臀部の痛みを患者が訴えていて

伸展痛があり、椎間関節の圧痛があり、臀筋の圧痛は軽度

この場合では臀部に関してはあまり一致しないようにも思えます

こんな患者がいたとしたら、椎間関節の痛みが主で、臀筋の痛みは関連痛が疑われるという判断になります

まとめ

腰部の疾患以外でも、腰痛が出ることがあります

胆石などの内蔵疾患、婦人科疾患も要注意ですので気をつけています

鑑別としては、安静時痛が強度な場合は、内蔵疾患も疑います

ほか、仙腸関節障害の可能性もあるので、過去の記事で書いておきますので参考にしていただければ幸いです


正しく判断して、正しいアプローチを行えるように、日々考えながら施術を行いましょう

明日も臨床頑張りましょう

ではまた



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