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肩関節のフォースカップル

あけましておめでとうございます

今年もみなさんにとって有意義な年であることを祈ってます

本年もよろしくお願い致します

今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることについて書いていきます

今日はフォースカップルの考え方について書いてきたいと思います

そもそもフォースカップルとは何かというと

複数の筋の作用が同時に働くことをいいます

このフォースカップルが崩れた際に、インピンジメントが起こる可能性が高まるとされます

肩関節を例に書いていきたいと思います

三角筋と腱板筋群のフォースカップル

肩関節の挙上に関しては、上腕骨の挙上では、外旋運動、上腕骨頭の下方変位が生じるとされています

上腕骨挙上に作用する主動作筋は三角筋になります

ただ、三角筋が単独で作用した場合には上腕骨頭の上方変位を引き起こします

つまり骨頭を関節窩に引きつける腱板筋群が作用していないと三角筋の力が発揮されないということになります

これらの作用がスムーズに行われることで、上腕骨の挙上がなされます

上腕骨頭を関節窩に引きつける作用 棘上筋

上腕骨頭を下方に変位させる作用 棘下筋・肩甲下筋

上腕骨頭外旋作用 棘下筋・小円筋

腱板それぞれが役割を持っているということでしたので、今一度確認したいと思います

これらの筋にアプローチし、不適切な上腕骨頭変位を抑制することがインピンジメントの施術の際の1つ目のポイントになります

僧帽筋と前鋸筋下部のフォースカップル

肩関節挙上には肩甲骨上方回旋が伴います

そこで作用する筋が僧帽筋と前鋸筋になります

僧帽筋は上部線維・中部線維・下部線維とあります

上部線維は単独で作用すると肩甲骨挙上

中部線維は単独で作用すると肩甲骨内転

下部線維は単独で作用すると肩甲骨下制

これらの作用が協調して働くことによって肩甲骨の上方回旋という動きが可能になります

前鋸筋は肩甲骨の上方回旋作用と外転作用があります

僧帽筋中部線維の内転と前鋸筋下部線維の外転作用の協調によって肩甲骨が安定するということになります

肩甲骨の上方回旋を安定化、スムーズに行うことが、インピンジメントの施術の際のポイントの2つ目になります

まとめ

フォースカップルの作用を学ぶことによって施術の幅、考えが広まると思います

このことが分かった上で、動作確認を行うことによってアプローチする筋を決めることができると思いますので、参考にしてもらえれば幸いです

明日も臨床頑張りましょう

ではまた






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