見出し画像

腱板損傷疑い患者の検査

今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることや勉強した内容ついて書いていきます

今日は肩関節の腱板由来の痛みやインピンジメントを疑った場合の触診を含めた検査について書いていきます

触診・検査

触診では、痛みを訴える部位は解剖学的にどこなのか、圧痛確認を行います

・烏口突起
・腱板疎部
・結節間溝
・大結節(前方〜後方)

腱板機能検査を行います(抵抗テスト 筋力と疼痛をみています)

①Palm up ー 大結節前方・小結節が上を向く
棘上筋機能検査

②thumb up(full can test)ー 大結節前・中部が上を向く
棘上筋、棘下筋(前部)の機能検査

③thumb down(empty can test) ー 大結節中・後部が上を向く
棘下筋(中〜後部)の機能検査

④bear hug ー 下垂内旋位
肩甲下筋(上部)の機能検査

⑤belly press ー45°内旋位
肩甲下筋(中部)の機能検査

触診と検査の結果で障害されている部位はどこなのかを判断しています

大結節前方、中部に疼痛があり、thumb up(full can test)で筋力低下、疼痛を認めた場合には、棘上筋、棘下筋腱の損傷がありそう

といった具合で判断をします

圧痛が明確になく、筋力低下を認める場合には
・関連痛
・頸椎由来(神経根症、脊髄症)

を疑いチェックします

関連痛であれば、患者の疼痛を訴える部位を詳しく聞き、その領域に関連痛が出る筋のトリガーポイントを確認します

頸椎由来であれば、神経学的所見をとり判断していきます

特に頸椎由来の疾患の施術と腱板損傷の施術は異なりますので、なかなか症状が取れないということが起こります

症状がとれず長引いている患者がいる場合は、今一度検査を行なってみるといいかもしれません

明日も臨床頑張りましょう

ではまた






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?