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肩関節評価まとめ

今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることや考えについて書いていきます

今日は肩関節の痛みを診る際のポイントについて書いていきます

肩の痛みのポイント(大きく2つ)

肩の痛みをみる際はこの2つをまず判別します

①GH(肩甲上腕関節)の問題

②腱板、肩峰下滑液包(SAB)の問題

こちらをまず判別しています

①GHは関節の問題になるので、拘縮肩の痛みが多いです

②腱板、肩峰下滑液包(SAB)問題では、求心がブレることによる肩峰下インピンジメントやインターナルインピンジメントなどの痛みが多いです

具体的には

GHが原因となる肩の痛みは、様々な可動域で制限がみられ、最終域での痛みを伴うことが多いです

腱板やSABが原因となる肩の痛みは、多くは動作中の痛みを伴うことが多いです

若い年齢で、最終域の痛みを伴う場合は、インターナルインピンジメントを疑います

※インターナルインピンジメントとは

肩関節挙上運動時に腱板が上腕骨頭と関節唇(関節窩縁)の間で挟まれる現象

肩峰下インピンジメントは肩峰、烏口突起、烏口肩峰靭帯で形成される烏口肩峰アーチと上腕骨頭との間で挟まれる現象をいいますが、インターナルインピンジメントは上腕骨頭と関節窩の間に腱板が入り混んでしまって挟まれるといった病態

になります

それぞれのアプローチ

GHが原因の場合

どこの組織が拘縮しているかを正しく評価する必要があります

1st position     肩関節上方 伸張
2st、3st position  肩関節下方 伸張


パターン①
1stの外旋で制限 2stの外旋で制限なし
→ 前上方の構成組織の拘縮


パターン②
2stの外旋で制限あり(結髪)
→ 前下方の構成組織の拘縮


パターン③
下垂しての内旋(結帯)
→ 後上方の構成組織の拘縮


パターン④
3stの内旋で制限あり
→ 後下方の構成組織の拘縮

詳しくは過去の記事で解説しています

腱板、SABが原因の場合

肩甲上腕リズムが崩れている例が多い印象です

姿勢の影響などで肩甲骨が下方回旋をとっており、運動の際に肩甲骨上方回旋が不足し、結果インピンジメントが起こってしまうケースもありますので

①肩甲骨上方回旋不足に対するアプローチ

上方回旋の作用がある筋の僧帽筋・前鋸筋の筋力強化

②肩甲骨の下方回旋位に対するアプローチ

上方回旋の拮抗筋の小胸筋、肩甲挙筋、広背筋の緊張をとるような施術

こちらを行います

注意なのが、腱板トレーニングです

腱板をトレーニングするということは、腱板が収縮と弛緩を繰り返すということなので、損傷が起きている腱板に対してはNGです

筋力トレーニングは大事だと思いますが、腱板損傷があると思われる患者には控えています

施術では腱板そのものにアプローチをするよりも、肩甲骨周囲筋にアプローチをする方が、リスクがないですし、効果的だったりします

以上、肩関節の痛みを診る際はこのように判断しています

それから開業のテナントが決まりました!

また詳しく報告したいと思います

明日も臨床頑張りましょう

ではまた



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