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腰痛 伸展型腰痛 仙腸関節障害について

今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることについて書いていきます

前回の続きで伸展型腰痛で多い仙腸関節障害について僕が行っている施術や考え方を書いていきたいと思います

まず仙腸関節障害の病態です


仙腸関節は脊柱の根本に存在し、体重の約2/3を占める上半身をしっかり支え、衝撃吸収装置として機能している

わずかな可動性で大きな負荷に対応している

仙腸関節に微小な不適合が生じると後方の靭帯が過緊張になる

靭帯内にある知覚神経終末や侵害受容器が刺激されて痛みとして知らせていると考えられる

デルマトームに一致しない下肢痛、約50%で臀部痛に鼠径部痛を伴う

脊柱理学療法マネジメント より 引用


更に仙腸関節障害の際の患者の姿勢です


椅子座位が困難な例が多く、患側の臀部を浮かせて座る

正座は楽に座れることが多い


脊柱理学療法マネジメント より 引用


4つの圧痛点も確認します

①上後腸骨棘

②長後仙腸靭帯

③仙結節靭帯

④腸骨筋

仙腸関節障害では、これらのいずれかに圧痛がみられることが多いそうでしたので確認しています


運動時痛の特徴として


前屈 中間域で増悪 過ぎると軽減
後屈 脱力感 可動域制限

この際に仙腸関節を圧迫して疼痛が軽減されれば、可能性高まる


脊柱理学療法マネジメント より 引用

仙腸関節は股関節拘縮や周囲の滑走不良によって障害が発生しやすくなるという記載があるので、股関節のどの動きで拘縮が起きているのかを評価するのが大切だと思います

評価の方法は書籍などにたくさん記載されていると思いますが、僕はこのようなやり方で評価しています


前屈時にPSISの位置を確認
移動遅れたら
股関節屈曲制限

後屈時にASISの位置を確認
移動遅れたら
股関節伸展制限

結果の出せる整形外科理学療法 より 引用


仙腸関節障害は荷重伝達障害(骨盤を介して下肢と体幹との間に伝達される力を十分発揮できない状態)でもあるということで


①背臥位での自動SLRでの疼痛
②荷重位での片脚起立疼痛

も陽性となることが多いという記載もありました

結論、僕が行っている仙腸関節障害の施術は原因因子を取り除くことです

①滑走不全 

②筋機能不全


を改善して理想的な骨盤アライメントを獲得するを目指して施術しています


どれもテストで陽性になった動作を施術後に行い、確認することが重要かなと思います


仙腸関節障害の評価表を作成して使っていますのでこちらを参考にしていただけたら幸いです


まだまだ僕も勉強の途中ですが、患者のために頑張りましょう

AKAの本も見ましたが、ちょっとわかりませんでした(笑)

今日も臨床頑張りましょう

じゃあね

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