肩関節の運動から痛みの原因を捉える
今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることや勉強した内容ついて書いていきます
肩関節のバイオメカニクスについて書いていきます
まず、肩関節の運動は挙上、挙上面、軸回旋の3要素があります
肩関節を構成する関節は、2つあり肩甲上腕関節、肩甲胸郭関節で構成されています
肩甲胸郭関節は胸鎖関節、肩鎖関節で構成されているので、広義では肩関節は4つの関節運動を合わせた複合運動を意味すると記載があります
肩甲上腕関節運動
肩甲上腕関節の運動に関しては、回転運動と並進運動があります
回転運動は上腕骨頭が肩甲骨関節窩上を回転するイメージ
・挙上、下制、内旋、外旋
並進運動は上腕骨頭が肩甲骨関節窩上を滑るイメージ
・挙上の際の上腕骨頭下方移動
・内旋の際の上腕骨頭の後方移動
・外旋の際の上腕骨頭の前方移動
になります
肩甲胸郭関節運動
肩甲胸郭関節の運動は、胸鎖関節・肩鎖関節の軸周りの運動の結果、肩甲骨の動きが生じます
順番としては(肩関節外転の例)
①30°までは肩鎖関節が運動の支点として骨性支持をとる
②setting phase(挙上30°まで)後は肩鎖関節を介して肩甲骨が回旋
③胸鎖関節での鎖骨上昇(外転90°では肩鎖関節は元の位置から30~36°上昇している
④鎖骨が回旋を始めると肩鎖関節の回旋が始まり、鎖骨が30~40°の回旋を終える外転135°付近で停止する
という記載がありました
肩甲骨周囲筋群のみにより肩甲骨の運動が行われてるわけではなく、鎖骨の運動が支点となって肩甲骨の運動が可能になっているということでしたので
胸鎖関節、肩鎖関節の可動域制限が認められる場合には、肩関節の可動域に影響が出る可能性があるということになります
拘縮肩で、もう一つ可動域が欲しいなどあると思いますが、この際には肩鎖関節、胸鎖関節の動きに着眼してみるといいかもしれません
なにかのヒントになれば幸いです
明日も臨床頑張りましょう
ではまた
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