腰椎分離症と潜在性二分脊椎の関係性②
今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることや考えについて書いていきます
今日は前回の続きを書いていきます
計測について
分離症の臨床的所見があるも分離症が認められなかった患者29名(無分離群)
発育期分離症を認めた患者(5年間)は34名で潜在性二分脊椎を合併した患者15名(合併群)
合併していない患者19名(非合併群)
に分けて、腰椎前弯角、5/S角、仙骨角の角度を計測しました
腰椎前弯角
第1腰椎上縁と第5腰椎上縁とのなす角度(平均35°〜60°)
5/S角
第5腰椎下縁と仙骨上縁とのなす角度(平均記載見つけられず)
仙骨角
第1仙椎上縁と水平面とのなす角度(平均30°)
考察
発育期腰椎分離症と潜在性二分脊椎について調査しました
当院では、発育期腰椎分離症34名のうち15名(44%)の患者に潜在性二分脊椎が合併していることを確認できました
合併群は前弯角34.60°、5/S角19.95°、仙骨角41.71°で非合併群に比べてそれぞれ前弯角は前弯角+6.430°、5/S角+5.250°、仙骨角+2.800と鋭角という結果になりました
※実際には、非分離群・合併群・非合併群の男女別のそれぞれの角度を計測して、統計を載せました
やはり調べてみると、腰椎分離症になっていた患者は腰椎前弯や骨盤前傾が増強していました
増強することにより、剪断力が増して腰椎分離症を引き起こしやすくなる可能性が示唆された結果でした
まとめ
病院・接骨院では、さまざまな疾患の患者が来院します
自分で気になったことを調べるのが一番勉強になると思います
論文や学会発表は敷居が高いように感じると思います
ただ、大変ではありますが全然できますので
個人的には、接骨院で見る確率が高い疾患などを柔道整復師新人こそ積極的に発表してほしいと思っています
僕も全然知らないことだらけなので、一緒に成長していければと思います
明日も臨床頑張りましょう
ではまた
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