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股関節屈曲拘縮の影響

今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることや勉強した内容ついて書いていきます


今日は股関節屈曲拘縮について書いていきます

そもそも正常な立位では、重心が股関節軸に対して若干後方を通過します

この位置によって股関節伸展トルク(回転させる力)と腸腰筋、前方関節包の屈曲トルク(回転させる力)が釣り合うことにより安定しています

股関節屈曲拘縮になる場合には、重心が股関節軸に対して前方を通るので、腸腰筋、前方関節包の屈曲トルクが過度に生じ、それに対する強い力の股関節伸展トルクが必要になります

股関節屈曲拘縮があると、骨盤が前傾しますので、腰椎前弯が増強します

結果、椎間関節の剪断力が増加し、椎間関節由来の腰痛を引き起こすこともよくあると思います

この場合は、腰椎の施術というよりかは、股関節由来の腰痛と判断して股関節屈曲拘縮の施術を行う必要性があると思います

股関節屈曲拘縮の原因となる軟部組織

解剖学的肢位で矢状面で股関節屈伸軸より前方に走行する軟部組織は股関節屈曲拘縮の原因になると記載があります

①腸腰筋

②大腿筋膜張筋

③中臀筋

④小臀筋

⑤大腿直筋

⑥内転筋群

⑦腸骨大腿靱帯

⑧恥骨大腿靱帯

これらを検査で評価をして、実際アプローチを行なって変わるのかを確認することが重要です

股関節屈曲位での歩行に関しては、軟骨の一部に高い応力が集中して、股関節痛が生じるリスクがありますので早期に施術を行なっていきたいですね

もし腰痛の施術をしているが疼痛に変化がない患者がいれば、股関節からの影響も視野にいれているといいかもしれません

明日も臨床頑張りましょう

ではまた


股関節拘縮の評価と運動療法

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