広背筋損傷に対する施術
今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることや勉強した内容ついて書いていきます
今日は野球選手における広背筋損傷と思われる症例を経験しましたので書いていきたいと思います
高校3年生 キャッチャー 3月頃から投球時に疼痛を感じていたとのことでした
アクセラレーションからフォロースルー時の痛みがあり、思いっきりは投げれないとのことでした
圧痛は肩甲骨下角の部分にあり、広背筋部分にも圧痛が認められました
広背筋の解剖
広背筋損傷で問題となるのは、広背筋の最上方線維ということでした
広背筋最上方線維は胸椎棘突起から起始して外方に向かいます
その後、肩甲骨下角で急激に走行を変えて停止の上腕骨小結節棱へ走行します
上肢挙上に伴う肩甲骨上方回旋ではさらに顕著に下角での広背筋の走行が変わり損傷が起こりやすくなるとのことでした
肩甲骨下角に広背筋最上方線維が摩擦のストレスを受け筋挫傷が損傷することが考えられます
広背筋損傷の施術
肩甲骨の上方回旋、外転が過剰になると広背筋が損傷を受けやすくなります
行うのは
①損傷部の治癒促進
②肩甲骨上方回旋運動の改善
③肩関節後方組織の柔軟性改善
を行います
①損傷部の治癒促進
損傷した広背筋に対しては、マイクロカレントという微弱電流を使い治癒を促進させます
②肩甲骨の上方回旋改善
僧帽筋中部下部線維と前鋸筋の共同作用で安定した肩甲骨上方回旋が行われますが、広背筋損傷が認められる患者は僧帽筋中部下部線維の筋力低下がみられ、前鋸筋優位の上方回旋、外転がみられることが多いようでしたので、EMSで僧帽筋中部下部の筋力を引き出します
③肩関節後方組織の柔軟性改善
後方組織の柔軟性の低下が認められると肩甲骨上方回旋が早期に始まってしまいますので、柔軟性を獲得します
以上のことを行い早期に復帰してもらえるように施術していきます
明日も臨床頑張りましょう
ではまた
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