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交通事故での頸椎捻挫のメカニズム

今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることや勉強した内容ついて書いていきます

今日は交通事故による頸椎捻挫のメカニズムについて書いていきたいと思います

僕の地域では冬には雪が積もるくらい降るので交通事故が多いんです

交通事故の患者の痛がり方って勝手なイメージですが特有な感じがします

正直に言うと、『ほんとか?』みたいな痛がり方をする印象でした

実際の統計は見つけられませんでしたが、おそらく交通事故で多いのは頸椎捻挫ではないかと思っています

なぜ多くの交通事故患者が頸椎捻挫を引き起こすのか書いていきたいと思います

頸椎捻挫のメカニズム

自動車工学やバイオメカニズムから明らかになってきているそうで

通常であれば頸椎の屈曲伸展の動作は頭部から動き始め、上位頸椎が伸展し、下位頸椎に伸展が伝わっていくのですが

交通事故では(後方からの追突)の場合では

後方からの衝撃が体幹に伝わります

結果、体幹が前方に押し出されます

体幹へ衝撃が作用することにより衝撃を受けた箇所に近い下位頸椎から伸展を開始します

そして上位頸椎伸展が行われます


衝撃が加わった瞬間にフォーカスすると


下位頸椎は伸展、上位頸椎は屈曲している状態なので、2曲性のカーブを呈しています


その際に、剪断力が作用し椎間関節の生理的な可動域範囲を超えるもしくは椎間関節のインピンジメントが起こり受傷するとのことでした

椎間関節には侵害受容器が豊富に存在しているのは過去の記事に書いてありますので参考にしていただければ幸いです

椎間関節の損傷が起こり、日常生活で負荷が加わり、疼痛が長期化していくとのことでした

椎間関節由来の疼痛は、神経痕を刺激して関連痛を引き起こすことが多く、背部や肩甲部にも疼痛を訴えることが多いので覚えておくといいのかなと思います

また椎間関節には、頚部交感神経幹からの神経支配を受けているという報告もあるそうで、椎間関節損傷により交感神経刺激症状が発生し、頭痛、めまい、耳鳴りも関与が疑われる可能性もあるとのことでした

交通事故による頸椎捻挫に関しては、症状がどんどん増えていくパターンが多いという印象があります

だんだんとメカニズムがわかってきている様でしたので、勉強していきましょう

明日も臨床頑張りましょう

ではまた

脊柱理学療法



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