オスグッドシュラッター病について
今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることについて書いていきます
今日は、オスグッドシュラッター病について、解説、僕が実際行っている施術を書いていきます
オスグッドシュラッター病について
脛骨近位端に生じる成長期の骨端症
力学的に脆弱な脛骨粗面の骨端軟骨に対して、運動負荷による大腿四頭筋の張力が繰り返し生じることによって、脛骨粗面部に炎症、部分的剥離、微小列離骨折が生じたものとする説が一般的
特徴としては脛骨粗面部の膨隆と圧痛、膝伸展抵抗運動における疼痛の再現性が挙げられる
急激な骨成長に対して軟部組織の伸張が伴わず、相対的に筋・腱が短縮するため、大腿四頭筋の張力が増大する
脛骨粗面部の力学的脆弱時期に、急激な骨成長における相対的な大腿四頭筋の張力の増加、スポーツ活動などによる脛骨粗面部への繰り返しの牽引力が症状の発現と疼痛に大きく関与している
整形外科運動療法ナビゲーション 下肢 より引用
患者への説明もこの知識があれば説明できると思います
膝蓋靭帯を介して脛骨粗面に伝わる大腿四頭筋の牽引力が関与していると書いている本が多数見受けられます
検査について
僕はどこを確認するかというと
①脛骨粗面の圧痛
②ジャンプでの痛み
③大腿直筋の短縮
腹臥位で骨盤の前傾を代償するように健側下肢をベッドから垂らした状態で患側膝を屈曲する。その際、踵が臀部につかなかったり、タイトネスが見られれば陽性
主にこちらをみています。骨盤周囲につく筋もタイトネスになっているケースが多いのでそちらもタイトネスをチェックしています
(大腿筋膜張筋、腸腰筋、ハムストリングスなど)
施術について
僕が行っている施術は
①大腿直筋、大腿筋膜張筋、腸腰筋、ハムストリングスに対する手技療法
②ストレッチ
こちらはただ膝を曲げてストレッチすると脛骨粗面に牽引力が働いてしまうので、膝蓋骨を下方に引いて、脛骨粗面に牽引力が働かないようにしてストレッチを行います
③スクワット動作再教育
普段のスポーツを行っている姿勢が、骨盤を後傾にしたまま体重を落としているとすれば、大腿四頭筋に張力が強く発生します
それを改善するように、体幹をやや前傾位にしてスクワットを行います
こちらの動きを獲得して、復帰してもらっています
スクワットする際に、ニーインするようであれば、中臀筋を使えていない可能性もあるので、膝にセラバンドを巻いて膝を開きながらスクワットを指示しています
骨盤の前傾、後傾でも緊張する筋が変わってきますので、そこに気づければ復帰した際の再発を防ぐことができるかもしれないと思って指導してます
臨床頑張りましょう
じゃあね
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