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ラジオ波の臨床的活用

今日も柔道整復師、理学療法士、整体師の方、新人の方に向けて、僕の実際行っていることや勉強した内容ついて書いていきます

今日はラジオ波の臨床的活用ということで書いていきたいと思います

ラジオ波とは

ラジオ波は通常の温熱療法とは異なります

使用するものはプローブと対極板になります

例えば、患者が仰向けだとして対極板と呼ばれる鉄の鉄板のようなものを背中に入れます

その状態で右手首にプローブを当てると、背部と右手首の間で電気が行ったり来たりするという仕組みになります

1秒間に50万回電気が行ったり来たりすると体内の分子の振動が発生し、分子同士の摩擦が発生します

そのことにより、体内で熱が発生します

熱を加えるということではなく、体内で熱を発生させるということになります

ラジオ波の特性としては、抵抗の高い部位に自然に熱が集まるということです

つまりストレッチをかけた組織は抵抗が増すわけですから、そこに熱が集まるということになります

様々な適応がありますが、自分としては拘縮肩などの難治性の疾患、痛みに対しては非常に有効と考えております

運動療法と組み合わせることによって、非常に高い効果が期待できる物理呂法になります

臨床的応用

当院では、拘縮肩患者に対して効果が特に出ています

拘縮肩の制限パターン

パターン①
1stの外旋で制限 2stの外旋で制限なし
→ 前上方の構成組織の拘縮


パターン②
2stの外旋で制限あり(結髪)
→ 前下方の構成組織の拘縮


パターン③
下垂しての内旋(結帯)
→ 後上方の構成組織の拘縮


パターン④
3stの内旋で制限あり
→ 後下方の構成組織の拘縮

と記載がありますので、

パターン④
3stの内旋で制限ありの場合は、3stの内旋を維持するだけで後下方の構成組織の拘縮に熱が移動するということになります

実際は後下方組織のどの筋、靭帯、関節包部分にアプローチするかで若干の角度、操作は変わってきますが極端な話勝手に熱が移動してくれるので、制限が見つかれば、ラジオ波で改善できる可能性があります

さらに効果を上げるには
この組織に硬さがある時は、どの動きで制限が出現する

といったことを理解するということになります

また服を脱がさなくてもアプローチ可能なので女性にも喜ばれる印象です

デメリットとしては、アースにクリームを塗る関係から

①クリームは消耗品

②ベタつく

③服につくことがある

が使用してみての感想になります

ただ、難治性の疾患との相性が良いと思うので、差別化は図りやすいと思うます

何かのヒントになれば幸いです

明日も臨床頑張りましょう

ではまた

運動器のなぜがわかる臨床解剖学

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