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なかに


冷や汁を緻密な風として掬ふ

溽暑かな化石にはつめたい羽毛

姉の血透けて夕凪の主語となり

ビリヤニの匙ひるがへり夏の雲

青葉騒つづくいつかの詩の終はりに

味噌汁の渦おさまらず夏休

鼻歌の妣は銀河に着地して

血のなかに薬の澱む暑さかな

恐竜にいつかの木漏れ日の涼しさ

鬼灯のなかに大事な人がゐる

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夏が終わってしまうようなので、久々にnoteを更新しようと思い立った。
放っておくと日々は流れ去っていくので、棹は差せないけれど、簡単に日常を書き留めておく。

•2歳児が水遊びにハマる。自宅プールで下も脱ぎたがる。恐竜フィギュアで遊ぶのを好む。しゃべりたがる。強烈なイヤイヤ期。
•小三女児がトルコ行進曲とメヌエットを弾く。日本史に興味を持つ。2歳児をおんぶするなど、よく面倒を見る。時に荒れる。
•恐竜好きの小三男児はほぼ原寸大のリアルな恐竜に引く。リンゴ飴を放棄する。2歳児に恐竜フィギュアを取られて悲鳴。今を忘れることを怖れ始める。
•zoom句会を楽しむ。
•たびたび自宅かき氷。

そのほかも、いろいろなことがある。
忘れようと忘れまいと、それらのことは私の中身になっていく。
ただ私は中身と同一ではなく、中身と私は混ざりきらない。そのことが、少しさみしい。

とにかく、夕焼の美しい夏だ。

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