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○月✖️日献立帳 #12

2023.4.29 雑草食

天気よく、吹く風もさらりとして、庭の草取り。近所のお寺を拝観、普段通り過ぎるだけだった急勾配の長い石階段を登ってみると、そこには海と港町を一望する素晴らしい景色があった。寺の建築物も歴史あり格調高く、庭も風情あり、見応えあるところだった。魚屋で鯵5尾。

庭に繁茂する雑草のひとつにナンバンカラムシという、エゴマの葉に似たのが、あちこちに大きく育っている。調べると食べられるというので伐採して、葉っぱの部分を茹でてみた。包丁で細かく刻むと少し粘りがある。味はほぼなく、クセがないとも言えるが、繊維を感じるばかりで味わいとしては物足りない気がする。栄養はありそうだが。

じゃがいもとそら豆の温サラダ、鯵刺身、カラムシの納豆和え、出汁うどん

2023.4.30  非日常的遠足

昨夜からの強い雨と風が続く。午後は雨が止んだので、バスに乗って軽く遠足。依然風は強い。農道を抜け鬱蒼とした樹木が覆う切通しの急な傾斜を降りて浜に出た。人気がない。波が荒れている。小さな漁港、営業していなさそうな民宿。反対側の浦に出ると湾を見渡す別荘の集落。ここも人気がない。農道を引き返しバス道に出てやっと日常に戻った感覚。

カマスの刺身と塩焼き、ほうれん草とサヤインゲンのお浸し、カラシナのサラダ、ご飯に味噌汁

2023.5.2  手早く飯

帰宅がいつもより1時間半遅くなったので、買い物は省略、手早く夕飯を仕上げる。駅中で冷凍ソーセージだけ買ってきたのをキャベツと煮込む。その間に残っていた豚肉をズッキーニと炒めトマトソースパスタに。所要時間30分、豚肉が被ってしまったがよしとする。

2023.5.3  畳上げ

天気よく、まさにこの日しかないと意を決して和室の畳を日干しする。一枚の畳は予想をはるかに超えて重く、たった6枚あげるのに妻と二人でくたくたになってしまった。日本家屋のメンテナンスは大変である。
無事に干し終えて元通りにして夕方買い物に出る。魚屋で金目とヘダイ。

ハマナと油揚げお浸し、金目鯛とヘダイ刺身、じゃがいも空豆グリル、アラ汁うどん

2023.5.4  5月の庭

植え付けて2年目のジキタリス、ベニカノコソウがだいぶ立派に咲き出した。元からあったアストロメリアはあちこちに、バラは旧宅から移植させたピエールドロンサールがやはり2年目に見事な1輪を咲かせてくれた。昨年買ったアッシュウェンズデー、今年買って地植えしたウィリアムロブも咲きだす。

ムツ、ヘダイ刺身、ひたし豆、ヘダイ兜焼き、あら汁温麺

2023.5.5  来客

遠路遊びに来てくれた妻の同僚を料理でもてなす。いろいろ作ったが、空豆のババロアが会心の一作。

バターで玉ねぎを炒めたところに空豆を投入、昆布出汁で5分ほど煮てミキサーで攪拌、生クリームと塩胡椒で味付け、ゼラチンで固めてババロアに。ソースの方は同じく空豆をバター玉ねぎで炒め、こちらはチキンスープで煮て生クリーム塩胡椒。
他には春キャベツの春巻きや、ズッキーニソースのペンネとか、地物の春野菜をこれでもかというくらい使えたのでとても満足。

2023.5.6  チキンカレー

昨日の料理の残りをいただきつつ、チキンカレーを仕上げる。ベーススパイスはクミン、香りだしスパイスはチリパウダー、ターメリック、コリアンダー、仕上げにガラムマサラと梅アチャール。
梅味の酸味の効いたカレーになった。

2023.5.7  玉手箱

午前中は草取り、午後から雨。
壊れたまま処分もせず部屋の片隅に放置されている初代モデルのiMacがある。昔のデータを確認したくて試しにコンセントを差しスイッチを入れると意外にも起動した。インターネットには繋がらないが、中のファイルはそのまま開ける。iMacが発売されてすぐに買ったので、1998年から2000年ころのアーカイブ。デジカメ画像も沢山残っていた。結婚したての二人、躍る表情、当時の風景、付き合っていた人達などが次々とモニターに現れ、25年前の世界が蘇ったと思った瞬間、プツリという小さな音ともにコンピューターが落ちてしまった。再びスイッチを押しても立ち上がることはなく、追憶の感傷もそれきりになってしまった。

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