お母さんだから
バチェラー・シーズン3を見たことがないorネタバレを見たくないという方はこの先ご注意ください、読まないほうがいいです。
バチェラーのシーズン3・エピソード8まで見た段階でいまこれを書いているのですが、田尻夏樹さんの引き際があっさりカラッとしていて「あれ?もしかして一番良い女だったのでは……?」と思ったりしています。
ここ数日仕事をしているかバチェラーを見ているかどちらかっていう生活だったので、もう頭の中がバチェラーでいっぱいなんですけども、あれだけ涙のにじまない清々しい笑顔で去っていった人っていなかった気がするなあ。
最初はぶりっ子キャラが性に合わなくて、必要以上にボディタッチが多いアピールの仕方も好きになれなかったんだけど、「子どもがいるから」「お母さんだからやっぱりダメだよね」っていう諦めにも似た強さがどこかに見えた気がして、あの終わりは切なかった。
田尻さん自身、私が幸せでいれば子どもも幸せだから大丈夫、子どもの幸せを第一に自分の結婚を考えたりはしない、と言っていたけど、「お父さんがいればできた経験を、これまでの人生で奪ってきてしまったのかもしれない」という発言から、やっぱり若くして結婚→出産→離婚という流れを辿ってしまったことそのものを心のどこかで後悔してるんじゃないかなって。
良い意味でいつも笑顔で、気丈な表情をしているから、バチェラーの映像だけでは本心まで透けてみえなかったですけどね。
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「お母さんだから」という理由や言い訳が、これまでどれだけの”お母さん”という立場の人を傷つけて縛り付けてがんじがらめにしてきたんだろう、と思うと途方に暮れるときがあります。
私自身、もし自分の母親があまりにも自由奔放で、夜もたまに飲み会に出て帰ってこなかったり、料理もたまにしか作ってくれなかったり、あまり面倒みてくれないような、自分のことを見てくれないような人だったら嫌だなあと思ったりしてしまうんですが。
それでも、「自分の幸せを追求すること」と同時進行で、「ちゃんと自分のこともみて愛してくれている」ことさえ実感できれば、子どもって順応していくんだと思うんですよね。
言葉にしなくても、ちゃんと行動や態度から真の気持ちを吸い上げているというか。子どものほうがそういったところはデリケートだし敏感だと思うので。
それを踏まえた上で、「お母さんだから」というだけの理由で何かを諦めたり、必要以上に我慢する人生は送ってほしくないなと思う。これは全国のお母さんという立場の人に、そして、お父さんという立場の人にも同様に。
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これまでバチェラーを見て家族観について考えたことはなかったのですが、田尻さんが初のシングルマザー参加者であったことから、「お母さんとしての恋愛」についていろいろと考えるきっかけになりました。
恋はしたいよね。何歳になっても、お母さんになっても。
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