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私は集中できない

「マルチタスク」をWikipediaで調べてみると、以下のように書いてある。

コンピュータにおいて複数のタスク(プロセス)を切り替えて実行できるシステムのことである。(中略)逆に、同時に一つのタスクしか実行できない方式をシングルタスクという。

Wikipedia「マルチタスク」

元はコンピュータ用語だったものが、いつしか仕事の進め方を呼称するようになっている。同時に複数のことをこなせるのがマルチタスク、ひとつのことに集中するのがシングルタスク。これに当てはめると、私はシングルタスクができない。かといって、カッコよくマルチタスクできているわけでもない。単に、集中力がないのである。

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さあ、書き起こしをしよう! と思い立つ。5分経ったくらいで飽きてくる。Twitterを開いてみたり、お気に入りのブログを読んでみたり、傍らにある辞書や本を手に取ってみたり、窓を開けてぼうっとしてみたり。そしてふと「そうだ、書き起こしだ」と思い出し、また5分から10分ほど机に向かう。気づいたらまた、私はTwitterを開いている。

この繰り返しだ。ひとつの対象にまとまった集中力を発揮できたためしがない。10分続けば良いほうで、私が「2時間も仕事をした」と言っていたら、それは「2時間のあいだ書き起こしをしたりTwitterを見たり本を読んだり窓を開けたり散歩をしたりしていた」と同義である。

「集中力がない」はけっこうマジョリティ側の悩みではないか、と信じている。本を読んだりセミナーを受けたりした結果「爆発的な集中力が身についた!」といった例を聞いたことがないから。みんな、集中を持続させるのに苦労しているはずだ。そうに違いない。

いったい、どうしたら、集中できるようになるのか……?

そう思いながら日々を生きていたとき、こんなツイートを発見。

これだ!!!!!!!

発想の転換、というやつである。どうしても集中できなければ、集中しなければいい。「高速で気を散らし続ければ」「結果的に集中していることになる」のだ。

私の場合、スピードをもう少し早くすればいい。「書き起こししなくちゃいけないけど、でも、Twitterも見たいなあ〜。ああでも、せめてもう少し頑張らなくっちゃ……」と、あがく時間を捨て、「Twitter見たい!」と思ったらすぐさま見る。散歩! と思ったら散歩する。元からない集中力を出そうとするんじゃなく、気を散らしまくればいいのだ。

集中力のなさを日々嘆いている仲間がいたら、ぜひとも一緒に発想の転換をしましょう。私たちは集中力がないのではなく、高次元のマルチタスクをこなしているのです。ビュンビュンビュン。


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