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裁き癖、バイバイ

もう、人を裁くのをやめる。

「どうしてそんなこと言うの」とか、「人として最低限守るべきルールがあるでしょ」とか、「どうして妊婦さんやお年寄りに席を譲らないんだろう」とか、「物の扱い方がなってない」とか、「もう少し人の都合も考えてよ」とか、一日に何度も何度も私は人を裁いてる

それはきっと私自身が小さな頃から、親や先生や身近な大人に、「人を傷つけることは言っちゃダメだよ」とか、「いろんな場所にいろんなルールがあるんだよ」とか、「電車では席を譲ろうね」とか、「物は丁寧に扱わなきゃいけないよ」とか、「自分のことばっかりじゃなく、人のことも考えようね」とか、何度も何度も教えられ、刷り込まれてきたからだ

ルールそのものや、ルールを守ること自体は、必要なことだと分かってる。TPOを意識して行動することや他人の都合にも配慮することは、ルールというよりもマナーだから。

大切なのは、「ルールを守ること」それ自体を「自分の美意識」の範囲から逸脱させないこと。つまりは、自分だけの美意識や常識の外にいる人たちに対し、批判や悪意を向けないことだ。

それは人を裁くこと。一段ステップを上にのぼって見下ろす行為。私にその役割は与えられてない。裁き癖、バイバイ。

これまで生きてきて、たくさんたくさん傷つけられてきた。たくさんたくさん「傷つく」選択肢をとってきた。

だからって私も仕返しをしていいかと自分に問いかけてみたら、少なくとも今はそんな気分じゃないって答える。傷ついてきた分、私も意図せず人を傷つけてきたのだと思うから。

私にできることは、傷ついてしまった自分を自分の手で慰め、癒やし、なるべく早めにフラットな状態へ戻れるよう手伝ってあげること。時には人の力を借りること。その分プラスのパワーを返してあげること。

負の循環を自分から生み出さないようにすること。

神様になったようなつもりで、人を批判したり意見を述べたりしても、何も変わらなかった。今すぐにこの癖は直らないかもしれないけれど、ここにこうやって書いておくことによって、少しでも自分が変わるきっかけになったらいいと思ってる。

疲れたら深呼吸でもして、舌が痺れるくらいに甘いカフェオレでも飲む。


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