耳をすませること

「今、ここ」に意識を集中する練習

この「『今、ここ』に意識を集中する練習」という1冊、日常の中に取り入れやすいマインドフルネスのコツが53も書かれていてボリュームたっぷりです。その分お値段も少々ボリュームがありますが、電子書籍だと200円ほどお安くなります…！

一部抜粋すると、こんな練習です↓

・耳をすませること
・つなぎ言葉に注意すること
・人知れず「善行」を行うこと
・すべてを吸収するように人の話を聞くこと
・「先延ばしにする心」を意識する

マインドフルネスって、瞑想と同じでまとまった時間がないと取り組めないイメージがありますよね。だからこそ、興味はあるけどきっかけがない・なかなか続かないという人が多いと思います。

この本に書かれていることなら日常生活に取り入れやすいし、なおかつ、本書の構成として「同じ練習を1週間続けて定着をはかる」と謳われているので、あれもしなきゃこれもしなきゃっていう、自己啓発特有の焦りもないかと。スピリチュアル・宗教色が強いとどうも……と警戒心を持たれている方にとっても、とっつきやすいと思います。

そもそもマインドフルネスは、「今」という時間に集中してより人生を楽しもうという考え方が基盤にあるもの。

過去の失敗にとらわれていつまでも悔やんだり、未来の不安についてばかり考えて心ここにあらずだったり。そんなことの繰り返しだと、いつまでも経っても自分の人生を楽しめません。

私自身も、マインドフルネスや瞑想については「時間が有り余っている人がやるもの」っていう、斜に構えた見方をしていましたが……常にあくせく忙しくしている方が目の前を見失っていることに気づきました。

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数あるマインドフルネス練習の中でも、「耳をすましてみる」ことは今すぐにでもできるし、思いついたらすぐに実践できることなのでより手軽だと思います。

ふと気づいたときに、そっと耳をすませてみる。

普段は気にもかけないような、風の音や空の音、食器と食器同士が重なり合って立てる音や、周囲を憚って交わされるささやき声など、こんなにも音に包まれていたのかと思うくらいに色彩豊かな日常に気づきます。

最近、「今」を生きていないなという気がしたなら、ほんの2秒でも3秒でもいいので、耳をすませてみませんか。