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ライターに必要な観察力

いまさら大げさに言うことでもないんですが、やっぱり観察力って大事だなと思います。ライターに限らず、編集者にも作家にも、直接的に文字に関係しない職種の人だって、あるのとないのとでは天地の差が出てくるはず。

観察する対象は、自分の「内」と「外」。最終ゴールは共通して「オピニオンを見つけ、育むこと」かなと思ったので、書き残しておきます。

自分の「内」を観察する

自分の内面に思いを馳せたり、感情や素直な気持ちに目を向けたり、それを文章にしたり声に出したりして言語化したり。自分の「内」をじっくり観察するって、みんな当たり前のようにしているようでいて、実際はできてないことも多いんじゃないかと自戒を込めて。

私自身、毎朝モーニングページを書いたり、1日の終わりには日記を書いたり、1日1-2note執筆したり、何か気になることがあったら手元のメモ帳に走り書きしたりしてますが、まだまだ足りない。気を抜くとすぐに時間の流れに意識を持っていかれて、気付いたら夜だった、なんて毎日のように起こってます。

自分の「内」を観察する習慣、持ってますか?

毎日同じようなことを考えてたり感じてたり、かと思えば、その日の気分でやけに冒険心たっぷりになったり必要以上にしょげたりする。自分ってまだまだ奥深い。きっと命を終えるその時まで、探索は続くのだと思います。

そこからオピニオンが生まれる。自分が何を考え、何を感じるのか。内から生まれた要素を外部と掛け合わせ、混ぜ合わせることで粘りの強いオピニオンになるかと。

自分の「外」を観察する

毎週日曜朝、私が主催するnoteサークルでオンライン読書会をしてます。

つい先日話題に上ったのは、「料理の歴史は国の歴史だよね」ってこと。日本には日本の、イタリアにはイタリアの、フランスにはフランスの料理があり、独特の食文化がある。それは気候・風土によって育つ食材が違ったり、長い歴史により形成された国民性によったり、様々な背景があるという話。

「遅いインターネット」に掲載されてたこちらの記事を思い出しました。

人間の味覚は大きく「甘み」「塩気」「旨み」を感じるようにできていて、この「旨み」を追求すべく料理が生まれ、それが人類繁栄の根幹を担った……というざっくりとした主軸。料理・食の話でここまで広がるなんて……と目からウロコであると同時に、「外」にはまだまだ知らない世界が広がってるんだって痛感したんです。

「外」を観察する習慣、持ってますか?

私は単純なので、いつぞや、「名だたるライターさんや編集者さんは1日に5-6時間ほどまとまった時間をつくり読書や情報収集にあててる」と聞いて、可能な限り真似しています。

100万時間の法則ではないですが、努力しなければ高みに行ける可能性さえなくなってしまう。ということで、まずは2-3時間を目標にじっくり集中してインプット時間を設けています。

ここ最近は少しむずかしいかもしれませんが、旅に出たり、イベントで人と話したりするのも「外」の観察ですよね。

まったく違うところで見聞きした話が、たまたま読んでた本に出てきたり。そういうシナジーの組み合わせと積み重ねが、本職に生きてくるのかもしれません。

そんなことをつらつら考えながら、今日も読んだり見たりしています。意識して磨く観察力、いつかどこかで花開くといいなと願いながら。


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