自分をあやす、じぶん
変な言い方かもしれないけれど、「自分はどこまでも他人に似てるな」と思う瞬間がある。主に、仕事をしたいのにやる気になれないとき、とか。
仕事をしたい。だけど、やる気が出ない。
やる気が出ない自分を、どうにかして仕事に向かわせる。そのために考える対策は、他人のやる気を引き出すために考える対策と似ている。考える過程も含めて。
お気に入りの飲み物を用意したら、やる気を出してくれるかな。手をつけやすいようにタスクを細かく分けて、紙に書き出してあげたらどうだろう?終わったらご褒美を用意しておくのはどうかな。
自分って、どこまでも他人だ。いつ、どういうときに、どんなことを思うか、口に出すか、しでかすか、わかったもんじゃない。
自分をあやす、じぶん。他人に対するみたいに距離をとったら、客観的に自分を捉えられるようになった。俯瞰して、鳥の目で、自分を見る。観察する。心の動きを注意して見るのにも、この距離感はちょうどいい。
またまた、変なことを言うけれど。私たちは、ひとり残らず最初は赤ちゃんだった。ひとりじゃなんにもできなくて、お腹が空いたりオムツが濡れて気持ち悪かったりしたら、泣いて泣いて泣きわめいて、他の誰かになんとかしてもらうしか解決策がなかった。
結構、赤ちゃんのときのマインドと、大人になったとされる今のマインド……。変わってない気がする。
疲れたときは「疲れた!」って言いたいし、お腹が空いたら空いたときに空いたぶんだけ食べたい。友達と会いたいときはすぐに会いたいし、仕事したくないときはしたくない。そういうもんじゃないだろうか。
自分は、他人で、赤ちゃんだ。何をしでかすか、わかったもんじゃないのだ。
だから、自分の機嫌をとるコツは大事にためておいたほうがいい。ノートの端にでも、iPhoneのメモにでも、思いついたらそっとメモしておく。
きっといつか、もしかしたら明日にでも、書いておいてよかったと思うときがくるはずだから。
自分をあやせるのは、「じぶん」しかいない。他の誰かになんとかしてもらえるのは赤ちゃんのときだけなので、大人になった私たちは、せめて自分をあやす方法を早めに見つけておきましょう。
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