嫉妬すればするほど「自分」に気づく
ゆぴちゃんのこのnoteを読んで、ハッとした。
あまり表に出さないようにしているけれど、私はめちゃくちゃに嫉妬体質だ。毎日誰かしらのことを羨ましいと思っているし、あこがれを通り越しておどろおどろしい感情にまで育ってしまって、自分でも扱いに困ったりしている。
そんな私でも、誰かに「羨ましがられている」ことがあるんだろうか。
振り返ってみれば、私は褒められるのが苦手だった。
「背が高くていいね」と言われたら、小さいほうが女の子として可愛いし魅力があるよと返したし、「人と話すのが上手だよね」と言われたら、そんなことないよコミュ障の権化だよと返したし、「良い文章を書くよね」と言われたら、もっと上手い人は星の数以上にいるよと返してきた。
せっかく褒められても、受けとりベタゆえに、そのまま相手に打ち返すようなマネをずっとしてきたのだ。
そんな私が、誰かに「羨ましがられている」んだろうか。
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誰かを羨ましいと思ったり、嫉妬すればするほど、「自分」が浮き彫りになっていくことに気づいた。
この人の文章、良いな、と思う。私は、もっともっと上手い文章が書きたいと思っている。
あの子、可愛いし仕事もできるし、みんなに好かれていていいな、と思う。私だって、できれば美人だと思われたいし、仕事の早いデキる人だと認められながら生きていきたいと思っている。
小柄な子が羨ましいな、と思う。私は、背の高い自分を心の底からは好きになれない。やっぱり、何をどうしたって、小さく可愛らしく生まれてきた子には勝てないと思ってしまう。
誰がどんなに「モデルさんみたい」と言ってくれたとしても、現状モデルじゃない私はその褒め言葉を、上手く受けとれないのだ。
私は、私じゃない誰かになりたいと思っている。
自分のことは好きなはずなのに、心のどこかでは、やっぱりそう思っている。
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人に嫉妬すればするほど、自分がどうなりたいのか、本当に求めているものは何なのかに、どんどん気づくのだ。
私じゃない誰かになることはできない。だとしたら、私にできることは何なんだろうと途方に暮れる夕焼け。他の誰でもない、あなたが、私になりたいと一度でも思ってくれたことがあるとしたら、救われるのかもしれない。
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