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取材が、こわい。

フリーライターになったのは、今から約3年前。2018年の末だ。

葬儀会社を辞め、書店員やPC教室講師など、派遣や契約で食い繋ぎながら……少しずつ少しずつ、「書くことを仕事にしたい」と思い始めた。

学生の頃に小説を書いていた記憶、自作サイトで文章を公開していた記憶、本をつくる人になろうと決め出版社に狙いを定めた就職活動をしていた記憶……。いろんな記憶を蘇らせながら、行き着いたフリーライターという仕事。

最初はクラウドソーシングサービスを利用し、誰でも書いてしまえるような、いわゆる「こたつ記事」を量産していた。今だから言えることだけれど、行ったこともない土地の「おすすめお土産ランキング30選!」だとか、「人気のライバー!その出身地や家族構成は?」だとか、香ばしい匂いが漂ってきそうなタイトルの記事をたくさん書いていた。

「取材ライターになりたい」と思うようになったのは、いつ頃からだったろう。

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2020.05~フリーライターとして息も絶え絶えに死線をくぐり抜ける北村の月刊偏愛録。小説・エッセイをはじめとする読書録から、ハマっている…

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