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「意外と楽しいじゃん」の精神

胸を張っていえることでもなんでもないけれど、お菓子作りや料理の類があまり好きではない。手先が器用ではないので、手芸だったり編み物だったりものづくり全般クリエイティブなことは総じて苦手だ。

それでも、「苦手だからやーらない」という姿勢はできるだけとらないように気をつけている。

苦手だと思っていても、やってみたら「意外と楽しいじゃん」ってことが結構あるからだ。

これでも5~6年ほど一人暮らししていた経験はあるので、掃除洗濯など基本的な家事はそこそこできるつもりでいる。

問題は料理で、こればっかりはどうにも、何度かチャレンジしてみたけれど不思議なほど上手くいかなかった。カルボナーラを作ろうとしてみても弾力を失った輪ゴムみたいになるし、カレーを作ろうとしても鍋にこびりつかせて石炭に似たものが生成されるし、技術もセンスも運もないんだと思う。

その力量は何年経っても平行線。毎日外食やコンビニ弁当だとさすがに疲れてくるので、何度かに一度は自分の手で作ったものを食べるように心がけているが、それでも茹でたパスタに出来合いのソースを絡めたり、ご飯を適当な食材と一緒に炒めて塩コショウしたものを食べたり(決してチャーハンとはいえないようなものが仕上がる)、涙ぐましい努力をしている。

「意外と楽しいじゃん」精神にのっとって、最近は無理やり自炊の頻度を上げている。というより、ここ数週間は外食をしていない。コンビニでご飯も買っていない。奇跡だ!

クリームスパゲティを作ってみたり、親子丼を作ってみたり、フレンチトーストを作ってみたり、検索したレシピを参考にしながら見様見真似だけれど、味はなんともいえない。成功か失敗かもわからない。なぜか自分で作ったものを食べても、美味しいのかまずいのか判断がつかないのだ。これは昔からで、だからこそ自炊が続かないのかなとぼんやり思ってもいる。

自分で作った料理は美味しくもまずくもなく、お腹が満たされているのかも謎だけれど、食費は浮くのでほそぼそと続けていきたい。

いつか、心から楽しんで料理できる日がくるのかなあ。「意外と楽しいじゃん」が「最高に楽しいじゃん!」に変わるように、コツコツやっていきます。料理下手でもできる簡単で美味しいレシピとかあったらぜひ教えてください。


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