"速さ"よりも"質"の1年に。
私の2019年にキーワードをつけるとしたら、『変動』だ。上京し、生まれてはじめてシェアハウスで生活し、フリーランスとして走りつづけた。自分で自分の行動を決定し、挑戦をつづけた1年だった。
そんな道のりのなかで、私が重視していたのは"速さ"だ。
連絡のレスポンスにしても、記事の初稿にしても、誰よりも速いスピードを意識することを心がけた。それが、私に提供できる唯一の価値だと思ってきたから。
2020年は、少しだけ立ちどまろうと思う。
じっくりと腰を据えて、深くかんがえ、内面と周囲を丁寧に見直し、じっくりと吟味する1年に。速さよりも、量よりも、質を重視することを第一に。
そう考えるに至ったのには、理由がある。
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こういうことを書くと、流れの速い時代に無理に乗ろうとする姿勢そのものを軽んじているように思われるかもしれないけれど、ちがう。
約1年間、速さを重視する生活を送ってきて、もちろんきちんとその対価をもらってきた。信用してもらえて、あなたにお願いしたいといって任せてもらえた仕事もある。
時おり、身体に合わないスピードに翻弄されそうになり、「つかれた」と息をつくことはあったけれど、そんな瞬間さえも、個人で生きていくには必要な代償だと思えた。
濃い1年を過ごした上で、もう一度、省みたくなったのだ。
正しいとか、間違っているとか、善いとか、悪いとか、価値観のものさしから少しだけ離れた位置で、わたしという人間を、生き方を、働き方を、所作を、まなざしを、言葉を、反省したくなったのだ。
わたしはもう30歳で、けれど、まだ30歳だ。
まだまだ未熟な部分ばかりを多く持ち合わせているし、改善しなければならないところも、見直さなければならないところも、たくさんある。
きっと、たくさん間違えてきた。お門違いな優しさで相手を傷つけてしまったことも、気づいていないだけでたくさんあったのだと思う。
罪滅ぼしなどでは決してないけれど、これから約1年の間、自分と周りをじっくり観察する時期を用意して、ひとつでも多くの過ちに気づいて報いたい。そのために時間を使いたい。
もちろん、仕事をする上で必要な能力があるのだとしたら、磨いていくことも怠りたくない。欲張りかもしれないけれど、私は2020年という1年を、反省と前進に使いたいのだ。
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一方で、私は過去にこんなnoteも書いている。
このnoteを書いたのは2019年11月。
我ながら気の早いことだなあと、つい1ヶ月ほど前なのに笑ってしまいたくなる。それでも、好奇心を燃やし、言葉に気持ちを乗せることを後回しにしたいわけではない。
じっくりと自己内省することと、好奇心を燃やすことは、端から見ると矛盾するかもしれないけれど、私の中では相反しない行動だ。
これまでの私にとって、「好奇心を燃やす」ということは、「自分にとって興味があるのかないのかまだ分からないし、面白いと感じるかつまらないと感じるかどうかも分からないけれど、とりあえず直感に任せて飛び込んでみる」こととイコールで結ばれていた。
結果、面白いものに対しては素直に面白いと感じるけれど、そうでないものに対しては何の感情もわかず、言語化できないまま放置することになってしまったのだ。
せっかくインプットしに行っているのに、上手く脳を動かせないまま終わってしまうのは忍びない。
きっとこれは、「自分の好みがよくわかっていない」「しっかりと興味をもてる分野や方向性がまだ定まっていない」曖昧さからもたらされる不幸だと思っている。そして、解消するためには自己内省が必要だ。
自分との対話を何度も何度も重ねながら、好きなもの・興味のもてるものをヒヤリングし、しっかりと希望に合うようにセンサーを研ぎ澄ませておく。
その過程の中ではきっと、「私はこういうものは好きなんです」と言葉に表す必要性も出てくるはずなので、伝える言葉そのものを磨くことも忘れたくない。
自分で自分を客観視してみても、たいそうな欲張りだと思ってしまう。
けれど、この軸を中心に営みを重ねていくことで、来年の今頃、どんな景色が見えるようになっているかを試してみたい。
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2020年は、あたらしく専用のマガジンもつくってみました。
マガジンごと有料販売にしようかと思っていましたが、無料で公開して、記事ひとつひとつに有料でしかみられないちょっとした部分を書き加えようと思っています。
そんなところまで見ようと思ってくださる方、気になる方がいてくださるのであれば、1杯お茶でもご馳走してやる心づもりでどうぞ、よろしくお願いいたします。
”速さ”よりも”質”の、2020年へ。
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以下、わざわざ隠すことでもないですが、私的な2020年の目標を。
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