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自信をもって「ライターです」と言いたい

Q.どんな仕事をしているんですか?

そう訊かれた時に、自信をもって、堂々と「A.ライターです」と言える自分になりたい。

ライターですと名乗るだけでは、ライターとしての基礎力があるのかどうか、それを踏まえての応用力も備えているライターなのかどうかさえわからない。土俵が紙媒体なのかWebなのかによっても、そこには持つスキルに雲泥の差があるし、そもそも「ライターです」というだけでは相手に軽んじられることがとても多いのだ。

あなたは、自分の仕事内容や職業について質問された時に、堂々と答えられますか?

「ライターです」と名乗ったあとに確実に訪れる流れは、「どんなことを書いてるんですか?」「専門分野はなんですか?」という質問。

とてもわかる。めちゃくちゃわかる。私だって、もし目の前の相手に「飲食店をやってます」といわれたら、「どんなお店ですか?」「おすすめ料理はなんですか?」と訊いてしまうだろう。

ただ、私の場合は、「専門分野はなんですか?」と訊かれて、それに堂々と自信をもって即答できない自分が後ろめたいだけなのだ。そもそも有名なライターであればそんなことさえ訊かれない。きちんと世の中に書いた記事が出回っていて、SNSをフォローされている確率も高いのであれば、質問するまでもなく知っている基本情報ばかりだからだ。訊かれるということは、まだ知られていないということで、それはそのまま私の力不足に直結する。

毎日頑張っているつもりなのに、きちんと自分の文章を書いてお金をもらっているはずなのに、いざ「何を書いているのか」と訊かれるとちゃんと答えられないなんて、その事実が悲しくて情けなくて、不甲斐ない。

そんな、今すぐに解決策が出ないような類の悩みやモヤモヤに、みんなどうやって向き合っているんだろうか。モヤモヤしては振り払って、また襲われるモヤモヤに改めて向き直って、また無理矢理に振り払って……その繰り返しなのだろうか。

実際、私の日々はその繰り返しで過ぎていっている。

胸を張って、堂々と「ライターです」と名乗れるその日がくるように、今日も明日も明後日もずっとずっと、書くしかない。私は、書くしかない。


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