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「人生でいちばん身につけるべきは感情のコントロール」

ネガティブ感情を抑えて、自由自在にポジティブ感情を発揮できるようになると「人生まあ大丈夫だ」って思えるはず
人生でいちばん身につけるべきは感情のコントロール

『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』の一節です。共著者であるアナウンサー・吉田尚記さんが「ポジティブであること自体が人生の最終的価値」と言ったのに対し、もうひとりの著者・石川善樹さん(予防医学研究者)はこう返します。

ネガティブが合っている人や、「こいつらは馬鹿だ」と思っていないと自分を支えられない人もたぶんいると思いますよ

それを踏まえた上で、「自分の中からわきでるネガティブ感情を抑えて、自由にポジティブ感情を発揮すること」=感情のコントロールができるようになれば、幸せに一歩近づけるよね、と話されています。

わたしも全面的に賛成で、日々せっせとモーニングページや日記をつけたり、定期的に自分の発した言葉や咄嗟の行動をふりかえるのには、こういう理由があるからです。

小まめに自分の感情をモニタリングし、コントロールできるようになること。このスキルに長ければ、おおむね人生は幸せに生きられると思います。

なぜ、感情のコントロールが幸せに繋がるのか?

幸福論で有名なアランが残した言葉に、こういったものがあります。

楽観は意志、悲観は気分

ポジティブでいることはれっきとした意志であり、自らわざわざ「明るく前向きでいよう」と感情を選びとっているということ。

反対に、ネガティブはただの気分なんです。

悲しいな、寂しいな、虚しいな、といった感情は宿り木に鳥が留まっているのといっしょで、ふとした瞬間に訪れては去っていく一時的なものである。

意識的にポジティブ感情を選ぶ、その選択を積み重ねていくことで、人は情緒を安定させられるし、いたずらに乱れることもなくなるという話です。

「感情をコントロールする」と決めることは、「わたしは幸せでいる」と決定する、そういった意志をもつことと同義であります。

さいきん、いつ感情が乱れましたか?

わたしは結構、自分で言うのもなんですが心が荒れに荒れやすいほうでして。冗談も通じないし、ちょっとした軽口やジョークを重く受け止めてしまって、数日間、鬱々としてしまうこともあります。

つい先日も、恋人から言われた言葉が聞き取れなくて何度も聞きかえしていたら、「今は明日の話をしてるんだよね?」と言われ。相手としてはただの確認のつもりで、それ以上でも以下でもない問いかけだったのですが、必要以上に傷ついてしまって一日、仕事が手につきませんでした……。

そんなとき、自分の意志と選択で自由自在にポジティブ感情になることができたら、幸せでいられる時間が単純に増えることになる。

そう考えると、感情をコントロールする術を身につけることがそのまま幸せに直結する説は、言い得て妙だと納得しきり。

(感情をコントロールする訓練としては、つねに自分の感情をモニタリングする癖をつけるのがいちばんだそう)

吉田さん・石川さんの対話形式で書かれているので分かりやすく読みやすく、最初から最後まで一気にノンストップでいけました。

どうしたら幸せになれるのか?

感情論ではなく、れっきとしたエビデンスのある科学的な見地から知りたいという方、はたまた吉田尚記さんの著作『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』が好きな方は買って損なしです。ぜひぜひ。


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