ガイコツを骨抜きにしてやれ
あほか、ガイコツから骨抜いたら何も残らへんやないか、こちとら時間ないんじゃ、早よ喋れ、おら。
んー、あ、はい、ですよね、それはわかってます、これはいわば例え話っちゅうやつでね、いや、まあ、その、何を言いたいかと申しますと、それしかない、人格形成がほぼそれでできている、そんな奴を虜にしたら勝ちちゃうかなってことなんですよ。
ん、よく聞こえなかった? …うん、あの、だから、例えば、あなたは何が好きですか?
わし?わっしゃ酒や。酒が好っきやね。酒さえあればなんもいらんな。
そそ、そしたらおたくから酒を取ったら何が残ります?
そんなんいかんがな、生きてる意味あれへん、わしの体は酒でできてるようなもんやねんから。
と言うことは、あなたはほぼ酒なんですよ、アルコールで出来ていると言っても過言ではない!
だから言うとるがな、ちょっ、すんまへん、同じのおかわり。
そんなあなたをね、もしも僕が酒で唸らせたらどう思います?
酒で唸らせる?
んー、例えばあなたが一番好きなお酒はなんですか?
酒やったらなんでもええね
だあ、特に好きなの!
最近はもっぱら芋焼酎、熊本に『森伊蔵』っちゅうのんがあってね…。
はい、良いのでました。そうです、その『森伊蔵』を超えるほど旨い酒を僕が作ったとしたらどうでっか
あんたが?
そうだす。
そら、びっくりするわな。
尊敬するでしょ?
うん、まあ。
言葉も丁寧になるでしょ?
いや、どやろ
でも『森伊蔵』を超える銘酒が飲めたら嬉しいでしょ?
うん、それは、まあ
それを僕が作るんです。そしてあなたにあげるんです。そしたらあなたは嬉しいんです。酒好きのあなたが美味しいお酒を呑めて嬉しい。その顔を見られるだけで幸せではないか、ということです。だから何を言いたいかというと、、ちょっとスマホ見んのやめなはれ、、つまり、その世界を愛する人間に認めてさえもらえれば充分やないかということなんですよ。僕はその世界を愛する人間が喜んでくれたり認めてくれれば満足だし、なんならそれだけを求めて生き続けているのですよ。金、地位、名誉、そんなんは二の次三の次、興味がある奴にだけ的を絞って弓矢を弾き続ける、万人に向けて放っても虚しくなるだけやし好きでもない奴から高評価を得ても「あざっす」くらいの気持ちにしかなれへん。つまりはその道をその物事を心から愛している人間を唸らせたい満足させたい認めさせたいと思うそんな人生も素敵やんってことなんですよ。そうゆう意味でガイコツを骨抜きにしてやれってこと、生首を首ったけにしてやれって言うこと。わかるかなあ、僕の言いたいこと。
…。
寝るなっ!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
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