猫化~番外編②~

ヤキモチ妬きの
ご主人様を黒猫さんに猫化して…

膝の上に乗せても
つれない素振り
目も合わせくれない

しっぽだけが太くなり
イライラしてる
しっぽのペシペシが
重くて痛い

『さっき、窓の外の違う猫見てたし…。
オレ、近くに居たのに見えてなかったわけ?』

話せないココロの叫びが
しっぽに溢れだしている

『傍に必ずいるから』
『オレを頼れ』
『守りたいから』
こんな言葉の裏返しに聴こえた

グーと唸りはじめたので
額を撫でると
怒りのバランスが崩れた勢いで
私の指に噛みついた

ごめんね
分かってたはずなのに
額をもう一度撫でると
我に返って噛み跡を
優しく舐めてくれた

『さっきは、ヤキモチ妬いてごめんな』
こんなときに上目遣いするなんて
ズルい黒猫さん