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聴覚障害者とのコミュニケーション手段とその特徴 聴覚障害の基礎知識 part5

聞こえの実態 伝音性難聴の場合は、音を内耳に伝える部分の障害のため、音が小さくなってしまいますが、内耳に異常がない場合は、補聴器で十分に大きな音に増幅すれば、聞き取りは改善されます。 補聴器の装用効果がかなり高いと言えます。 感音性難聴の場合は、例として、「アイウエオ」のように、低い周波数で強いパワーをもつ母音は、比較的よく聞き取れますが、「さしすせそ」などの子音は、高い周波数が中心で、パワーも弱いため、2000Hzからの高い音が聞こえにくい、聴力型の場合補聴器で十分な大

    • 聴覚障害者とのコミュニケーション手段とその特徴 聴覚障害の基礎知識 part3

      聴力検査 純音聴力検査 聴覚障害の診断のために聴力検査を行います。 検査はいろいろとありますが、通常はオージオメータという検査機を使って測定します。 受話器をつけ、1000Hz、2000Hz・・・8000Hzと周波数ごとに「ピー」「ブー」という純音が(時報にも用いられる音)を聞き、どのくらいの強さになったら聞こえ始めるか、その聞こえ始めの数値を測定します。 これを「標準純音聴力検査」といいます。 測定の結果は、オージオグラムという用紙に記入します。 横軸は音の高さ(

      • 聴覚障害者とのコミュニケーション手段とその特徴 聴覚障害の基礎知識 part2

        聞こえの仕組み音は空気の振動で伝わります。 外耳道を通り、突き当たりの鼓膜を振動させます。 耳介と外耳道を外耳と言いますが、外耳道の長さは、大人で2センチから3センチほどです。 その役割は高い音(3kHzから4kHz)共鳴、強調させて、聞き取りやすくする役割を持っています。 そして、鼓膜の振動を効率良く内耳に伝えるため、鼓膜と連動する三つの耳小骨との「面積比」と「てこの原理」で振動を増幅します。この部分を、中耳といいます。 増幅された振動は、形見カタツムリの形に似て

        • 聴覚障害者とのコミュニケーション手段とその特徴 聴覚障害の基礎知識 part1

          先ずは、 耳の働き 暮らしと耳の役割 耳は音を聞く感覚器官。耳で音をとらえ、聴神経により脳につたえる。 脳で音による情報を処理。 まとめると ①音声言語によるコミュニケーション ②様々な音により周囲の状況を把握できる ③危機を感知する ④情緒を豊かにする ⑤行動を調整する 音とは? 耳で聞く音は空気の振動(音波)によって伝わる。「音の3要素」と言う。 ①音の大きさ  物理的には「強さ」(音圧) ②音の高さ 周波数 ③音色   波形の特徴(周波数成分) ①の音の大きさをdB

        聴覚障害者とのコミュニケーション手段とその特徴 聴覚障害の基礎知識 part5

        • 聴覚障害者とのコミュニケーション手段とその特徴 聴覚障害の基礎知識 part3

        • 聴覚障害者とのコミュニケーション手段とその特徴 聴覚障害の基礎知識 part2

        • 聴覚障害者とのコミュニケーション手段とその特徴 聴覚障害の基礎知識 part1

          東京都 障害者解消と手話言語条例成立の歩み

          2018年 都障害者差別解消条例 施行この時、「手話は1つの言語」と規定し手話の普及に向けて取り組むと明記。 2022年5月19日「障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法」成立。施行日 2022年5月25日 令和4年 この法律で、私たちが情報を「受け取る」だけでなく「発信する」際も、自分がその手段を選択出来る。誰もが同じ情報を同一時点において情報を取得出来るようにすることが基本理念に据えられた。社会が考える「障害者の状況に合わせた情報提供」だけでなく、情報

          東京都 障害者解消と手話言語条例成立の歩み

          聴覚障害の参政権

          参政権の歴史 1967年 立会い演説会に初めて手話通訳が付く。中野区。 1983年 公職選挙法の改正 立会演説会廃止。 1995年 参議院選挙比例代表 手話通訳導入。 1996年 衆議院選挙小選挙区 持ち込みビデオに手話通訳導入。 2009年 衆議院選挙比例代表 手話通訳導入。 2019年 参議院選挙選挙区 手話通訳導入。 第66回全国ろうあ者大会 大会決議 ろう者の参政権の保障を求める。 ①すべての政見放送に手話通訳及び字幕付与の義務付けを求める。 ②中立・公正な立場である

          聴覚障害の参政権