小数点以下の感情(0.999…)亥
氷が溶けるようにあいして。
さようならからはじまる縁もあるんだよ。
冷たいはずの文字に暖かな愛を感じる。
あなたの好きなことを生きる理由にすれば良い。
風は山からやってきて海に抜ける。
笑顔がスパイスだよ。
黄色い紙が知らせるきみの寿命は美しい。
雨を呼ぶのはカエルの役目。
クレヨンで描いた線は凸凹で緩いよね。
小さな脚で立つ廊下の隅で息をしている春。
三つ編みの延長線上に伸びる川は海へと続く。
温い空気を吸い込んではじまる梅雨。
景色が歪むと夜がはじまる。
視界には必ず色が付いている。
きみの吐息を編み込んで空に放つ。
夏のはじまりは水色が似合うね。
レコードの溝を跳ねる針はいつも楽しそう。
透明な弾丸がわたしの心臓を貫通する。
洗剤を洗い流すたびに懺悔したくなる。
空気の振動を呑み込むカラダ。
わたしの皮膚に付着する光は白い。
わたしの細胞の隙間に空気が通り抜けるあの感覚。
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