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フランス探訪での随想①

渡航の前日は残務処理と準備で思いの外時間がかかった上に緊張して2時間しか眠れなかった
何年か前の収穫の前とかにこんな風になったことがあると思い出した
多分中国の上空でこれを書いている今も緊張で眠れそうにないので明日からが心配でならない
一応バファリンを持参したけど役に立つのか



今日は下田駅を始発で出て環状線を乗り継いで紀州路快速関西空港行き?にのってたつもりが日根野で切り離されて自分が和歌山に向かっていることに数駅経過して気づいた
景色が海じゃなくて山だったのでおかしいと思った
あとは予定時刻になったのに着かなったのが特におかしいと思った
下車した駅の名前は忘れてしまったけど山の中の川沿いにある駅でタクシーなどは走っていなさそうだった
冷や汗が出た
すぐに折り返しの電車が来たのでそれに乗り込んだ
スマホで調べてみると関西空港まで40分かかる
また冷や汗が出た
ただ早めに出たので間に合う余地は十分ありそうなのでベストを尽くす事にしてスマホでチェックインを済ませられた
受付の閉店時間?(大韓航空のサイトにそう書いてあった)の20分前に到着できそうだったし実際に出来た
保安検査はかなり長い列で搭乗時間に間に合うかまた不安になったけど問題なく搭乗開始前に搭乗口に到着できた
両替する暇がなかったので水分が足りないと嫌なのでペットボトルの水を2本買った
軽食と書いてあったものはカレーのルーの代わりにビーフシチューになったようなものとブドウ、パイナップル、ピンクグレープフルーツが出た
トイレはどうやったら水が流れるのか分からなかったけど適当に押したら流れた
添乗員さんも日本語を話せるので安心した



韓国でトランジット?があった
また荷物の検査をするらしい
先ほど買った水を1本捨てさせられた
なぜが韓国の空港の男性はみんな背が高い
短い時間での乗り継ぎだったが搭乗口が遠かったので間に合わないと思った
額に汗が滲むほど走ったら間に合った
短時間の乗り継ぎ=走る必要があると学習した



大韓航空でのパリ行きのフライトはもう異国で日本語は座席の前のモニターくらいにしかない
右側三列の席の窓際だったが自分は隣には誰もいなく通路側には大柄な韓国人の若い男性が座っていたので一度どけて貰ったが多分良い人そうでよかった
後ろの座席は日本人の母子で子供が終始僕の座席を蹴っているのと急に大声で奇声を上げるので総合して60点くらいの席に着く事ができたと思った
横の韓国にいちゃんは自分のタブレットで進撃の巨人を観ていたり斜め前の人はマインクラフトをしていたので日本とあんまり変わらんのだなと感じた

ところでやはり既に異国に来た感じがコミュニケーションの端々で感じられるようになってきた
まず飛行機の窓のシェード?を下げるように言われたのだけど日本の警察がスピードを落としなさいというような両方の手のひらを下に向けて上下させるジェスチャーだったので最初はなんのことか分からなかった
また食後のコーヒーを貰う際に砂糖とミルクは要らないと言ったが添乗員さんはしつこくトレーにはいった砂糖とミルクを差し出してきた
どうもトレーの上に手元のコーヒーカップを置けということだった
こういう時僕の知っている日本だと通常手渡しになることが多い気がしたので違いを感じられた
あと食事はコリアンなんとかとビーフなんとかだったけど辛すぎたら困るのでビーフなんとかにした
飲み物はワインがあったけどトイレが近くなったら隣の兄ちゃんにどけて貰わないと行けないのに気が引けたのでオゥレンジジュースにした
常に笑顔でいてくれる添乗員さんとの英語での簡単なコミュニケーションもままならないのにフランスでなんとかなる気がしなくてならない

今日本では19時半のようだけど西に向かっているので外がずっと明るくて変な感じだ
普段頭の片隅にある考えを整理しようと思ったけど断続的かつ頻繁に続く後部座席の子供の奇声とキックで上手くできないので着いてからの行動をまとめた
ひとまず空港についたら予め手続きしておいたeSIM(最近覚えた)を起動?すること
ATMでユーロをクレジットカードでキャッシングすること(関空で両替するより安いらしい。でも本当は安心のため関空で両替したかったけど時間に余裕がなかった)
Boltでタクシーを配車してパリのホテルに向かうこと(最初メトロで向かおうとしたが現地の方にメトロは夜は治安が良くないのでタクシーが良いが流しのタクシーは良くないと聞くことができた。海外は罠がいっぱいでこわいと思った。アドバイスが本当にありがたい)
ホテルで荷物をまとめたらせっかくなのでパリにある奥さんが日本人のワインバーに繰り出したい(夜は怖いが気をつければ大丈夫との助言を得たのでチャレンジしたい)
翌日は電車でガタンゴトンとボーヌに向かいしばらく滞在する予定だ
宿泊するホテルのすぐそこにまた良いワインバーがありそうなので行ってみたい
レストランなども行ってみたいがまだどこに行くのが良いのか分かっていないので情報あれば頂きたい
普段ずっとパーカーにジーンズだけど今回は念のためシャツとジャケットとスラックスはスーツケースに入れてきた

友人や先輩後輩の海外で活躍する様子をSNSでみて自分はちょっと海外に行くだけでこんなにビクビクとナイーブな自分が情けなくなっているけどそうなるのだから仕方がない
日本にいる時は死ぬこと以外かすり傷のように思っているけど時間に間に合わなかったらどうしようスリにあったらどうしようコミュニケーションが上手くいかなかったら?他に何かあったらどうしよう!?あーなんか分からんけど怖い!となってしまうけどしょうがない
こういう経験を通してこそ自分の知見が広がることは分かっているけど畑に出て体を動かしながら葡萄と対話する一日と昼前まで好きなだけ寝て昼から深夜までワインのお世話をしている一日が最も好きなのはより確固たるものになる気がする
海外で活躍することには高校3年生くらいの時から社会人の頃くらいまで憧れがあったけど今自分は割と諦めてしまっている
学生の頃留学することも考えたが結局行動に移さなかったので自分にとってウェイトが高くないと思っている
あと英語を身に付けるのがどちらかと言うと不得意だったしモチベーションもあまり無かったように思う
外国人が多いクラスを受講して頑張ってみたものの最後まであまりピンと来なかったら結局日本人に典型的な英語は文章の読み書きしかできない人間になった
思うに海外での生活は自分にとって刺激的過ぎると感じているので疲れてしまいそうな気がする
海外の他に高いコミュニケーション能力を持つ人に憧れたので学生の頃は商社マンになろうとしたが就活で大いにコケた
原因の大半に準備不足だったのがあると思うが結局は自分に合っていないことを伸ばそうというのが不利だし面接官にも見抜かれたのだと思う

結局日本でかつ地元という極めて安心して暮らせる場所で言葉の発しない葡萄とワインに洞察を巡らせ続けるオタクな生活が今のところ性に合ってると思っている

帰ったら二本杉農園の2023年の瓶詰めをしてラベルを貼って出荷の準備をしよう
あと税務署から電話がかかっているのに海外を移動中で出られていない
思い当たる節がいくつかあって早く掛け直したいのだけど高度9000メートルでは仕方がない

だけど今回は本当に素晴らしい機会をいただいた
主催の方(念のため今は伏せます)のマネジメント力は本当に素晴らしいし尊敬する
そもそも僕がワインの仕事を始めてから海外に行かなかったのは新型コロナの影響と金欠の影響もあったけれどせっかく遠方に足を運ぶかには最大限成果を上げたいと考えたからだ
というのも知識が浅い状態で生産者を訪れたとしても平易な疑問や発見しか出てこないからだ
ある日本のワイナリーにいらっしゃる、ワインも人格的にも個人的に好きな方も僕が訪問しても良いですかと尋ねた際にはしばらく作ってからおいでとおっしゃった(まだ行けていないのでそろそろ行きたい)
僕にとってはお金も時間も限られていたので日本である程度試行錯誤した上で海外生産者の元に訪問したいと決めていたので今回満を辞した感じだ

海外で活躍する人たちと比べると自分は言い訳ばかりで本当に下らなくて恥ずかしいけれどせっかく書いたのでそのまま投稿することにする
現地に着いたらまずは現地でしかできないことを体験したいのできっとこんな駄文を書き殴る暇はないと思うので現地での体験や視察の様子の細かい部分は帰りの飛行機でまとめることになりそう
疲れ果てて帰りの飛行機で寝てしまったらまた日常に飲み込まれてもう二度と投稿しない気がするけどその時はその時

この文章をノートにコピペしたところ3,500文字も書いていたので非常にアホらしい

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