北見の商店街を歩こう!商店街の隠れた魅力と出会う Vol.1
みなさんこんにちは、北見のコワーキングスペースを運営しているKITAMI BASEです。
北見市中心部にある「2丁目商店街」。我々も2丁目商店街に位置しておりますが、昔ながらのお店が元気に営業しています。
「いつもは大型店で」
「なかなか入る機会がない」
ならば!日頃2丁目商店街の皆様にお世話になっているKITAMI BASEスタッフが、お店をインタビューしてみました。
どのお店も魅力がたくさん。少しずつご紹介をしていくので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。
今回は「ブティックALPHA(アルファ)」さんです!
「ちょっと良いもの」を普段着に
ブティックALPHA 店主
稲垣 弘子さん
ご紹介
1944年北見市生まれ。小さな頃から洋服を扱う仕事を目指し、20代の頃は東京で「マドモアゼルノンノン」のアトリエ長を務めながらパタンナー(デザイナーが作成したデザイン画をもとに型紙を作る職業)として活躍。
その後、自由が丘に自分のアトリエをオープンし、広告代理店とのCMやポスター制作、代官山の店舗などに自身ブランドの服を提供。
北見に戻ってきてからは子育てをしながら販売員として働き、1981年、当時のサンプラザビルに「ブティックALPHA」をオープン。その後、移転し今に至る。
—こちらのお店は稲垣さんご自身で立ち上げたのですか?
そうです。
私が小学校に上がるときに、母が仕立て屋さんで洋服を作ってくれて、そのことがきっかけで洋服に興味がわき、「将来、洋服に関する仕事で自立する!」と子どもながらに思っていました。
— 子どものころから目指していたんですね。実際にはどんな仕事からスタートしたのですか?
東京に出て働き始めました。当時は東京オリンピックの直後で、ちょうど「マドモアゼルノンノン」というブランドが原宿にオープンしたんです。
私はそこの最初のスタッフとして採用され、パタンナーとしてアトリエ長をつとめていました。
(当時のマドモアゼルノンノンの雰囲気はこちら)
そのあと独立して自由が丘に自分のお店を持ったり、自分のブランドを作って他のお店で販売したりしていました。
あと、広告代理店やマスコミの人たちと一緒にCMやポスター制作なんかもやっていましたよ。ファッションを軸に色んな仕事をやっていました。
—東京でも活躍されていたんですね。
活躍ってほどではないですが(笑)。 でもパタンナーだけではなく広くファッションの仕事に携わることができて、楽しい経験でした。
—北見に戻られてからはすぐにお店を立ち上げたのですか?
いえいえ、当時は子育てもしていたので、両立させるために知り合いのお店に販売員として勤めに出ていたんです。
東京ではパタンナーとして作るほうだったので既製服の販売をやったことがなかったのですが、結構販売の仕事も楽しいなと思うようになって。
時代的にも地域的にもオーダーより既製服が主流になってきたこともあり、今のようなスタイルのお店を立ち上げました。
—素敵なお洋服がたくさん並んでいますが、どういった年齢のお客様が多いのですか?
50代以降のお客様が多いです。
私の考えとしては洋服は「No Age」(年齢は関係ない)なんですよ。なので、お母さまから娘さんにおさがりしても不自然じゃない服を売っています。
「上質な素材でシンプルなデザインの大人のカジュアル服を普段着に」をコンセプトにしているのですが、そういった洋服は少し価格が高いので、来店するお客様の年齢層としては50代以降になりますね。
ただ、もう昔みたいに高い服は売れないので、全体的に値段を下げています。
昔は10万円以下の服なんてあんまりなかったのに、今では2〜3万円台が主流です(実際に2~3万円台でも素敵なお洋服がたくさんありました)。
— 常連の方も多いのですか?
そうですね、お店をオープンしたときからの常連さんもおりますね。
そういった方々は年齢を重ねて生活スタイルが変わってきたり病を得たりして、欲しいお洋服も変わってきています。
たとえば、今までは同窓会や外出のときのおしゃれ着をメインで買っていた方も、より普段着として快適なものを求められたり、病院に通うときに快適な服を選ばれたりします。
—なるほど、年齢や時代とともに欲しい洋服が変わってくるのですね。
はい。
例えば、足の検査のときにはたくし上げられるよう裾が広がっているズボンがいいとか、診察や処置のときには前が開く服じゃないとダメとか、ゆったりとして身体の動きを妨げない服がいいとか、色んな要望をいただくようになってきました。
そんな要望があっては、あんまり高いものは普段着にならないし、細身のものは病院には着ていけないですよね(笑)
—そうですね。お客様の要望に応じて最適な服を提案されているのですね。
そうなんです。そして最近はいいことに、シーズンがあまり関係のないものや体形を拾わない洋服も出てきているので、色んな場面で使っていただけるお洋服が多くなってきているので、提案の幅も広がっています。
—ファストファッションについてはどう思われますか?
ファストファッションもいいと思いますよ。やっぱり安いですし気にせず着る事ができて、目先の予算を考えるといい場面もあります。要は、使い分ければいいんです。
ちょっといい洋服は素材が何であれ長持ちするので、私の常連のお客様の中には20年前の洋服を着ている方もいます。全然色褪せないですし、のびたり痛んだりすることも少ない。
—長い目で見ると良い洋服も高くはないのですね。
そうですね。それに、使い捨てではなく、なるべく良いものを身に付けると自分に自信が持てますよね。
普段3枚買っているところを1枚にしてでも、良いものに触れてみるのはいいと思います。
—最後に読者の方にメッセージをお願いできますか?
商店街は入りにくいと思っていらっしゃる方もいるかと思いますが、個性的で楽しいお店がたくさんあります。のぞくだけでもいいので、ぜひ足を運んでみてください。
ブティックALPHAも、2月末から春夏物を揃えていきますのでぜひお越しください。
今日はありがとうございました。
お店紹介
住所:北見市北2条西2丁目6−1
電話番号:0157-25-3816
営業時間:10時~18時(火曜定休)
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