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茶道日誌 「八朔とは」

8月の稽古は極暑の扱いの稽古をします。今年は平水指を出しました。八朔から稽古がはじまるのは心が引き締まります。

割り蓋が半月に見えます。


今年は8月27日が旧暦の8月1日だそうで、その日が本来の八朔であります。本日は新暦の八朔です。

1日を朔日(さくじつ(ついたち))といい、8月の1日ですから八朔といいます。

朔は「新月」のことをいい、旧暦では新月の日を月初めとして、「月立ち」と呼びました。その「つきたち」が濁り「ついたち」となったのです。

八朔は田の実(たのみ)の節供ともいい、本来は収穫に先だつ穂掛(ほがけ)祭であります。

このころ早稲の穂が実るので、農家では初穂を日ごろ恩顧を受けている主家や知人などに贈る風習が古くからありました。この風習が流行し、農家でなくても八朔にはそれぞれ贈り物をするようになったのです。

現在では新暦の8月1日ですが、芸子・舞子たちが正装姿で、茶屋や師匠のところをあいさつ回りをします。

田の実節句の「たのみ」を「頼み」にかけているのです。

とインスタに書き込み、今月の課題が極暑の扱いと大円之草だったコトを思い出し、暑い夏に長い点前を見ることにゾッとしてます。

ではでは。

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