この素晴らしい世界に祝福を! アニメ感想

(興味なければこのブロックは読み飛ばしてくれ)
クソほどヤバイ風邪をひいていた。
38.6℃までは熱を測っていたが、さらに症状が悪化し、検温どころではなくなったので、そこからは計測をやめた。
一時期は気持ちが悪くて、解熱剤を飲まないと寝れないし休めないのに、何も喉を通らず、32歳にして本当に死ぬかと思った。
風邪は微熱の期間も合わせると先週の月曜日に寒気を感じてから、丸々一週間くらい良くなったり悪くなったり死にかけたりを繰り返し、今週に入ってやっとマシになった。しかし、調子に乗ってカードゲームしにいったり、普段のように夜中までゲームしてたらあっという間に元に戻ってしまいそうなので、それらの趣味は我慢していたが、とはいえ暇なので、本を読んだりアマプラでアニメを見ていた。

その中で一番面白かったのがこれ。

お前は本当に異世界転生が好きだな。はいはい。

いや、それで終わらないでほしい。この作品は10周年にも拘わらず、異世界転生を終わらせたといっても過言ではないくらいの設定だと個人的には思っているのだ。

その理由は……
よくある転生したときのボーナスであるチート能力の付与がなされず、その代わりに転生させてくれる女神を異世界に連れて行ってしまうというヤバ設定だ。

様々なチートスキルを持って転生するのが、第一世代の転生だとすると、チートなしで転生する代わりに「死に戻り」というプラスにもマイナスにもなるスキルで、ただ無双するだけじゃなく、ループ謎解きモノという幅、深みを持たせたリゼロが第二世代。
そして、もはやスキルじゃ飽き足らず、ついに女神を異世界に持ち込んでしまったこの作品は、第三世代と言える。
(当然ながら、こんな分類しているのは俺だけだし、以上の分類は適当である)
書き手としては、もう持ち込むもの、ないんじゃない? という設定の妙。すごいアイデアだと思う。
そしてこの女神、役に立たない。作中でも主人公から駄目神と呼ばれる始末。
能力は確かだが、古来から続く日本神話の流れだろうか? 酒が好きで浪費癖があり、借金を作ったり敵を無駄に煽ったりして、主人公パーティの足を引っ張る引っ張る。
それでもかわいいはかわいい。
直接話と関係はないが、この作品、声優の皆さんの怪演がすごくて、駄目神も性格のわりに絶妙のバランスで可愛くなっている。
他の仲間も、最強の爆炎魔法は使えるが、その爆炎魔法しか使えず、さらに魔力不足で一日一発しか打てない魔法使いと、筋力・体力・守備力に恵まれ最強のタンクとして活躍すると思いきや、器用さが低すぎて攻撃が一切当たらないドMで変態の聖騎士など、魅力にあふれまくっている。
彼らのおかげでともすればダークでシリアスな展開になりがちな異世界転生ものを見事にコメディに昇華させている。
もう控えめに言って最高。

みんなも風邪ひいたらぜひ見てくれ。
今までの異世界転生モノを過去にしたと思う。それくらい良かった。マイフェイバリット。

鼻水がまだ止まらないのでもう寝る。お休み。

サポートしていただいたら更新頻度が上がるかもしれない…… 素直に率直にありがとうございます。 日々精進します。ちゃんとほんとかも読みます。