のらねこ日記いきもの編ゾウ
今回も、犬好き馬好き友達との旅の思い出です。
タイのプーケット島に行ったとき、観光でゾウさんに乗りました。
2階建てのやぐらから、ゾウさんの背中に取り付けられた2人がけのベンチに座り、ジャングルの中を散歩しました。
途中ゾウさんは、歩きながら鼻でバナナの木?をバキバキとへし折り、ムシャムシャと食べていました。ながら運転です。
ゾウ乗り体験終了後、友達がポツリと言いました。
「ゾウ使いさんみたいに、直に乗れるのかと思った。ゾウさんの首のところにまたがって、耳を持って操りたかった…」
『イヤイヤ、無理でしょ。馬だって手綱に鞍でしょ!』と、私は心の中でツッコミました。
翌朝、ホテルの朝食レストランの前に、ゾウ使いさんが子ゾウさんを連れて、出張営業に来ていました。子ゾウさんといえどもゾウ使いさんの身長ぐらいの大きさがありました。
子ゾウさんは、レストランから出てくるお客さんの前で、鼻でハモニカを吹いたりと、ちょっとした芸を披露していました。
お客さんの中には、レストランのビュッフェからバナナを持ち出して、子ゾウにあげようとする人がいました。すると子ゾウさんは、鼻でバナナを受けとると、その場で口に運び美味しそうに食べていました。
別のお客さんがチップとしてお札を差し出すと、子ゾウさんは器用に鼻で受けとり、ゾウ使いさんの上着のポケットに入れました。
とても、よくしつけられた子ゾウさんでした。
昼になりホテルのビーチに出てみると、子ゾウさんが、背中に子供のお客さんを乗せて、ゾウ使いさんと一緒に歩いていました。
それをながめていた友達が、
「私も乗りたい!」と言い出しました。
「いや、子供しか乗せてないみたいだよ」と、私が言うと、
「ダメ元で交渉してみる!」と、友達は意気込んでゾウ使いさんの所へ向かっていきました。
が、「やっぱり大人はダメだって…」としょんぼり戻ってきました。
いつの日か、友の願いが叶う日が来ることを願います。
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