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のらねこ日記いきもの編ハムスター

  今でこそ超メジャーな存在になっているハムスターですが、私は高校の生物部に入るまで(約45年前)、その存在をしりませんでした。
  当時、ゴールデンハムスターさんが4匹飼育されていて、ハムスター班の先輩の趣味で、体の大きさに準じて、人気力士の名前をつけていました。
  もちろん部活なので、文化祭で研究発表をしなくてはならず、ハムスターさんたちは、その季節が近くなると、
迷路学習の実験をやらされていましたが、平素は、ただただ可愛がられていました。
  ある日の放課後、生物実験室の机の上でハムスターさんを遊ばせていると、部員の1人が食べかけのクッキーのかけらが少し残っている袋を持ってきました。
  クッキーの袋を机の上に置くと、ハムスターさんは、袋に頭を突っ込んで、クッキーの残りをポリポリと食べ始めました。
「かわいいねぇ」と、部員数人で愛でていると、とっても食い意地が張っている部長(♂)がやって来て、
「おっ、クッキー!」と言うなり、
ハムスターさんの両の後ろ足をつまむと、袋からズルっと引きずり出し、粉々状態のクッキーの残りを自分の口にザザっと放り込みました。
  私を含めた後輩部員がドン引きしてるなか、ハムスター班の先輩が、部長に
「ハムスターの口からエサを奪うなんて、オマエ、サルモネラがうつっても知らないぞ!」と言いました。
   (サルモネラ菌は、ネズミなどのげっ歯類が保菌している病原菌で、細菌性食中毒を起こします)
  でも、部長は気にもとめず、
『うまかった!』と言って立ち去りました。
  もちろんその図太さのせいか、食中毒にもなりませんでした。

  別のお話です。
  ペットを飼ったことのない友人が、幼い娘にせがまれて、知人から譲り受ける形で、ハムスターさんをを飼い始めました。(ジャンガリアンハムスター)
  娘のためにと、ハムスターパレスという立派な2階建てのケージを購入しました。
  しばらくして、友人はもう1匹もらうことになり、一緒に飼うのは良くないと聞いたので、またケージを買うことにしました。
  でも、『最初の子は2階建てなのに、次の子は平屋だと不公平かな』と考えた友人は、別のタイプの2階建てハムスターパレスを購入しました。
  数年後、ハムスターさんたちは、この世を去り、娘さんも独立して、2棟のパレスだけが残りました…。

小さすぎるとさわるのがこわいです



  


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