スマートなおうちをめざした話〜IoT照明システムを1000円で実現しよう!〜
もう1年前くらいからかな、おうちを半ばスマートホームにしてみてます。今日はそんなお話。
はじめに
ここ数年ですか、IoTやらスマートホームって言葉をよく聞くようになったのは。やってみたがりにとっては、いかにして自宅に導入するかは至近の問題でした。
そもそもスマートホームというのは、自宅内の家具家電をインターネットに接続することでスマートフォンからの操作を可能にする等、より便利に使おうという考え方・枠組です。具体的には外出中にスマートフォンでエアコンの電源入れたり、ペットの目線に設置したカメラで家の中をチェックしたりできるのです。もう未来じゃん?やりたいじゃん?
スマートホームは、Appleが2014年にHomeKitとかいうプラットフォームを発表して話題になった記憶。iOSアプリも出したけど、日本では普及の気配がないね。まあいつものようにサードパーティがAppleに支払うライセンス料が高いんでしょう。最近だとパナソニックがハード・ソフトともに注力してる印象。
ちなみにIoTはInternet of Things、モノのインターネットという意味で。これはスマートホームより幅広い概念で、屋内の家具家電に限らずインターネットに繋がってるモノを指す。春先のトヨタの発表にもあったように、WEBに接続された自動運転車が分かりやすいかな。
で、去年の俺はとりあえず導入したいと思ったんだが何に導入しようかと。
・テレビをiPhoneで操作…?⇒そもそもChrome castでYouTube見るだけの機械になっているので、すでに間に合っている。やめる。・エアコンを外からつけて、帰宅前に部屋が暖かくなっているようにしたい!⇒実現のためにはエアコン自体を買い換える必要がありそう。断念。・家の鍵をiPhoneで代替できないかな…?⇒鍵自体を取替えなくとも、物理的に鍵を開け締めする機械を取り付ければできそう!げ、1万以上する。あきらめ。
うーんと悩んでいたある日。スーパーで食品をたくさん買って家に帰ってきました。両手にビニール袋。重たい袋を片手にまとめて鍵を開けると、今度はまっくらな家。暗闇の中探って電気をつけ、ようやく一息。ここで思いついた、照明をスマートホーム化すればいいじゃん!
そもそも我が家のメイン照明はこちら。
大学入学時におしゃれ部屋を目指し、似鳥さんで買ったものです。お手頃ながらカッコいい。これをただ単にフロアに置いても味気ないので、我が家では少し装飾を施しています。それがこちら。
ツタです。ええ。緑のある部屋は落ち着くかなぁと思い、Francfrancで買ったものを巻いています。うちには緑がたくさんあるよ。
このツタを買った時の心境としてはぶっちゃけ「これでモテ部屋の完成やぞ…」と一人で興奮していたものですが、その後遊びに来た後輩ちゃんからは「なんか腹たちますね、燃やしてもいいですか」と。いやこれ素材的に燃えるタイプじゃない、溶けるやつだから。
黄色い「くまのプーさ○」は大学病院でボランティアしたときに子どもたちと折ったもの。これは燃えそうな素材。燃やすな。
さてこの照明ですが、一つ問題がありまして。買っても全くモテる気配がなかった。
…違うそうじゃない。
電球ごとにスイッチがあって、点けるのが大変問題です。これをどうにかしたいな…と思っていたところにスマートホーム化、スマート照明化のアイデアが湧きましてた。よしやってみよう!。目指すはiPhone一つで、部屋のどこにいても手元一つで、照明が自由自在の家!
購入
調べてみたところ、照明をスマートホーム化するには大きく2つの方法がありました。
・スマート電球を購入する方法
おそらくこちらが一般的。PHILIPSとかが出していています。でも高かった!調光機能があるのは雰囲気作りに良いなぁとは思いましたが。
電球単体は3000円程度なんだけど、別売りのハブが必要でこれが1万円以上するのよね。
・スマートソケットを購入する方法
こっちを採用しました。理由は一つ、安いから。スマートソケットとはその名の通り、ソケット・コンセントをインターネットに接続し、他のデバイスから操作を可能にするもので、こちらは1000円程度で買えました。中華おもちゃ。中華おもちゃも最近は普通にすごいよね。
Amazonでの販売が終了していたので、smrtioさんの記事を引用。中華おもちゃの栄枯盛衰。
いざ、実践
詳細な説明書が付属しており、説明書を読みながらSmartLifeというアプリを用いて設定をしました。
Wi-Fiへの接続はなんなく完了…するかと思いきや少しうまくいかず。調べてみるとこのソケットは5GHzのWi-Fiには対応しておらず、自宅でメイン使用しているSSIDが5GHzだったことが原因でした。サブSSIDの方に接続して事なきを得る。
ここで不安に思ったのが、ソケット以外の自宅デバイスはiPhoneはじめ5GHzのメインSSIDに接続しているわけです。同じLANの中においていないソケットを操作できるのか…?疑念を抱きつつも設定を終えると、点いた!消えた!
てことはと、いったんiPhoneのWi-Fiを切ってからも…点いた!消えた!点いた!
どうやら、LANの外からも操作が可能な仕様でした。これはセキュリティ的にどうなのかと一抹の不安を覚えつつも、まあうちの場合は2.4GHz帯のLANはソケットだけだし良いかと(誰か詳しいこと教えて)
ソケットを設置した写真。真ん中の丸いやつ。
GPS連携
ただね、みなさん思い出してくださいよ。僕が本来課題感として抱いていたのは「両手が荷物でふさがっていたときに、自宅に帰ると電気をつけるのが大変」問題ですよ。結局iPhone取り出して、ポチッとボタンを押す仕組みなら課題は解決できていないのです。電球ごとにスイッチ押す必要はなくなったけどね。
ここで登場するのがみんな大好き、IFTTT!
これ、複数のサービスを連携することができるサービスなんです。あるサービス・機能の動作をトリガーとして、設定された他のサービスを動作させることができます。イメージ、iOS12の機能「ショートカット」が近い。
これにSmartLifeも対応しています。ので、Applet(サービス同士をつなぐ設定)を…
こんな感じに設定!
すると文字通り、帰宅と同時に照明が点くのです!IFTTTを用いて、iPhoneのGPSをトリガーに、SmartLifeを動作させています。
これで今は俺が帰宅してドアを開けると、部屋の中はなんと照明が点いている状態に…!
いやー近未来ですね。ちなみに、この仕組みを導入したからといって劇的にモテるようになったわけではありません。遊びに来た友人に毎回熱を込めて説明をしますが、ふーんで終わります。人生ってこんなものなのね。
まとめ
良いところ
・なんか楽しい・逆に手元で「消す」こともできるのは意外と便利
悪いところ
・ルーターの調子が悪いと詰む・Phoneの充電が切れて帰宅すると詰む・調光できないから、雰囲気は出せない
以上、賃貸アパートでも1000円くらいでスマートホームごっこできるよって話でした。一般家庭にはフロアランプはあまりないと思うので、普通にスマート電球買って遊べば良いんじゃないですかね。
さて今後ですが、自宅に友人が来るたびにどうせならスマートスピーカー買えよと煽られるので、そろそろ導入しようと思う。GoogleHome買って、無印のアロマディフューザーの隣に並べます。
似てるよね。
いやでも我が家に本当に必要なのは色が変わる照明では?あとは枕元で音楽と照明をいじるシステム、ジャグジーがあれば…!
次回「ラ○ホテルを作ってみた」お楽しみに。
Slackで二人のワークスペースを作り、GPSで帰宅を検知したIFTTTとbotを連携させて、外出・帰宅を共有できる仕組みを作ったのはまた別のときにでも。
北の国へと。徒然なるままに、しんしんと。
語彙力アップのための書籍代に使用します。もっと下らないことを言えるように。