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予防医学は日常茶飯事から

お茶を愛し、お茶の飲用をもっと日常茶飯事に取り入れようと推奨する12代喜多重左衛門から、自身の病気脱出における実践者として、一言いいます。ワクチン接収が良いようですが、私は、自分の身は、自分で予防しましょうと、予防医学推奨者です。日本緑茶は、その歴史、製造方法は画期的な、強力最強力エピカテキンガレートEGCgを産出しています。これは、製造方法から言えば、日本緑茶特に抹茶が一番です。日本在住であれば、容易に入手ができます。そんな身近な日本緑茶・抹茶を見失っては、もったいないです。

【論文掲載】

茶カテキン類による新型コロナウイルス不活化効果を試験管内の実験で確認(京都府立医科大学と伊藤園の共同研究)

 

京都府立医科大学

(学長:竹中 洋 所在地:京都府上京区)大学院医学研究科 免疫学 松田修教授らの研究グループは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2 以下 ウイルス)感染症の拡大が続く中、感染者の唾液中のウイルスを不活化できれば飛沫を通じた感染の抑制に効果的であろうと考え、食品成分によるウイルス抑制の研究・試験を開始しました。

EGCgエピガロカテキンガレート


その結果、

お茶に含まれるカテキン類(※1)(以下 茶カテキン類)がウイルスを不活化する(感染能力を失わせる)ことを見出し、その後株式会社伊藤園(社長:本庄大介本社:東京都渋谷区)中央研究所との共同研究を開始しました。
 その結果、茶カテキン類がウイルスのスパイクたんぱくに結合し、細胞への感染能力を低下させる効果などを確認しました。また、試験管内でヒト唾液中に加えたウイルスに対しても、茶カテキン類による迅速かつ効果的な不活化がみとめられました。これらの結果を報告した2報の論文が、この度6月8日(火)および11日(金)にそれぞれ、「Pathogens」と「Molecules」(※2)に掲載されましたのでお知らせします。

基本防御であるうがい、手洗いを習慣づけよう

 茶カテキン類は、茶類に高濃度に含まれます。しかし茶類を経口摂取しても血液中への移行は少なく、特に重合したカテキン類はほとんど吸収されません。そこでお茶を飲んでも、消化管から吸収されたカテキン類が全身的に作用する効果は期待しにくいと考えられます。一方で、お茶を口中に含んだ時に、口腔内で唾液中のウイルスが茶カテキン類によって不活化される効果は期待できると考えられます。それゆえ、多くの人がお茶を飲めば、唾液中のウイルスが不活化されることによって飛沫感染が減少し、人集団全体としてはウイルスの感染拡大を減弱させられる可能性は考えられます。たとえば飲食店などで、マスクを外したら会話する前にまずお茶を含み飲みする(10秒間程度口腔内全体にお茶を行き渡らせてから飲む)、といった行動を多くの人がとれば、症状のない感染者から周りの人への感染が減らせるかもしれません。つまり、お互いに他人のためにお茶を飲むという、「公衆衛生的な」使い方は有効な可能性があります。
 現状ではあくまで可能性であり、患者さんにご協力をいただいてヒトでの試験を行わなければ、試験管内の実験だけでははっきりしたことは言えません。現在、感染者がお茶を飲むと口腔内でお茶がウイルスにどのように影響するかについて検証する臨床研究を行っています。今後引き続き研究に取り組んでいく予定です。
※1)お茶に含まれる茶カテキン類
「エピガロカテキンガレート(EGCG)」「テアフラビン3、3'-O-ジガレート(TFDG)」などのほか、カテキン誘導体の「テアシネンシンA(TSA)」などのこと。

カテキン8種類


論文情報
論文1 論文名:(日本語タイトル)Significant Inactivation of SARS-CoV-2 In Vitro by a Green Tea Catechin, a Catechin-Derivative, and Black Tea Galloylated Theaflavins(緑茶カテキン、カテキン誘導体、および紅茶ガレート型テアフラビンによる新型コロナウイルスの試験管内での有意な不活化)
掲載雑誌:Molecules
掲載日時:6月11日(金)
オンライン閲覧:可 URL:https://www.mdpi.com/1420-3049/26/12/3572/htm
著者:扇谷えり子、新屋政春、一谷正己、小林 誠、瀧原孝宣、河本昌也、衣笠 仁、松田 修


宇治茶師の末裔です。私も緑茶の広報を世界に発信しています。喫茶道・喜多重左衛門として、日本人の身近にある緑茶の偉大なる効能を再発見中です。地球にも優しい有機宇治抹茶を推奨しています。よろしくお願いします。