レストラン開業のクラウドファンディング 多忙のなかで必要な「伴走者」
「たった一人のチャレンジから、地域が活性化する」
KITAICHIは地域づくり会社として、地域で新しいことにチャレンジする人のクラウドファンディングの成功サポートを行っています。
クラウドファンディングの成功だけでなく、その先の事業の成長や地域活性化に貢献できるように伴走しています。
地域づくりの火は、たった一人の小さなチャレンジから始まると考えており、地域で頑張る人を応援する手段としてクラウドファンディングを活用しています。
今回は、クラウドファンディングの活用が非常に多い「レストラン開業」についてご紹介いたします。
レストラン開業のクラウドファンディングのポイント
①全額を集めようとしない
レストランやカフェ開業の場合、店舗の取得やリノベーション、備品等の購入など、場合によっては1千万円規模の予算が必要となります。
その全額をクラウドファンディングで資金調達するのは非常に難しいので、日本政策金融公庫さんの融資などを活用しつつ、自己負担のうち100万円~300万円ほどをクラウドファンディングで募集するのが現実的です。
②「わたしのお店」と思ってくれる人を増やす
例えば、自分が壁紙貼りを手伝ったり、試作品の味見をしたり、お手伝いしていたお店がオープンしたら、嬉しくありませんか。
または、お店ができたストーリーを知っていたり、顔を覚えていてくれて、ちょっとしたサービスをしてくれたりするお店って、また行きたくなりますよね。
クラウドファンディングを活用すると、そういった支援者との「つながり」をつくることができます。
リターンの設定として、壁紙貼りを手伝える権利や試作品を贈ることができます。プレオープンとして支援者限定の場を設けることもできます。
ちょっと行き過ぎかもしれませんが、支援者がお金を出して貢献したプチオーナーの感覚で、「わたしのお店」と思ってポジティブに関わってくれるように、企画を考えてみるのもよいと思います。
③一人で取り組まない
直井さんは、前店舗での業務を最後まで担われていて、開業直前まで勤務されていました。
その業務に加え、不動産会社との調整やリノベーション、テーブルや椅子などの備品から、カトラリー選定、メニュー開発、SNSや情報発信に至るまで、空き時間が全くない状況になっていました。
その状況で、さらにクラウドファンディングを取り組むのは困難です。ましてや一人では絶対にパンクしてしまいます。
タイトルにもあるように、プロジェクトをサポートしてくれる「伴走者」を見つけましょう。
最低限、信頼できる仲間の方と一緒に取り組んでください。それでも難しい場合は、KITAICHIのようなパートナーにご相談ください。
お客様とお店をつなげるクラウドファンディング
レストランの開業をクラウドファンディングで応援してくれるのはどんな人でしょうか。
①プロジェクトオーナーの知人で応援したい人
②料理のファンの人
③地域に素敵なお店ができることを歓迎する住民
(④魅力的なコンセプトのお店に関心がある人)
知らない地域の知らない人のお店をクラウドファンディングを応援できますか。④のように非常に魅力的なコンセプトのお店でなけれれば、なかなか難しいと思います。
基本的には「プロジェクトオーナーを知っている方」から応援してもらうのがベースになります。
直井さんのプロジェクトも同様で、日頃から直井さんを応援している方や、料理のファンの方とより関係を深められるプロジェクトにしたいと考えました。
①料理のクオリティを伝える写真
クラウドファンディングにおいて、写真のクオリティは必ずしも必要ではありませんが、
支援者の方に一番に届けたいのは、「旬の食材の良さを引き出した料理」なので、少しでもその魅力が伝わるように、料理の写真をプロカメラマンを入れて撮影しました。
②お越しいただくきっかけとしてのリターン設計
リターンとして、食事券を出すのは想像がつきやすいですが、少しでも関わりを持てたり、特別感を抱いてもらうために、
プレオープンの期間限定でご招待したり、支援者限定のコースの提供、お店の貸切コースの提供などを設定しました。
シェフから食材のストーリーを直接聞くことができたり、料理のこだわりや技術を教えてもらうことは、非常に贅沢な体験だと思います。足を運びたくなるきっかけとして、リターンを活用しました。
③開業に向けた想いを伝える
▼クラウドファンディングページの抜粋
心を込めたお料理を提供しお客様に喜んでいただくことはもちろんですが、イタリアンをはじめとする飲食業界全体に良いインパクトを出していきたいと考えています。華やかに見えるレストランの世界ですが、労働環境や待遇面などはまだまだ改善の余地があると考えています。業界全体が人材不足となり、料理人を志す若者が少なくなっていると感じます。
701がモデルとなり、関わってくれるスタッフの環境改善、ライフタイムバリュー向上、を実践することで次世代の人達に飲食業に興味を持ってもらうきっかけを創りたいです。
私がそうした考えで店舗運営をすることで、「料理人になりたい!」という若者が増えることに少しでも貢献出来ればと思います。
このメッセージは、サポートする自分では絶対に書けない言葉です。
こうした開業時の想いを、永続的に残る形で表明できることもクラウドファンディングの魅力だと思います。
「お金をあげる」ではなく、「応援の気持ちを集めてつながりをつくる」クラウドファンディングでありたい
よく「クラウドファンディングでお金を集めることに抵抗がある」と話される方がいます。自分もクラウドファンディングを実施しているので、非常に理解できます。
しかしながら、自分がプロジェクトを支援するときの気持ちは、「応援の気持ちの表明」としての支援なので、「お金をあげる」感覚はありません。
支援すると、プロジェクトオーナーさんに喜んでいただけて、応援したプロジェクトが実現して、素晴らしい体験やサービスを受けられるので、支援額よりも大きな価値を感じます。
プロジェクトオーナーも感激し、支援者も感激する。そして人のつながりができる。そんなクラウドファンディングに取り組んでいきたいです。
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