温泉×牛乳って最強じゃなかろうか【北海道豊富町】
北海道最北の稚内市から南に40キロに位置する豊富町。
ここに、ものすごい温泉があるのをご存知でしょうか。
豊富温泉は、石油や天然ガスとともに湧き出てくるため、石油分を含んでいるのが特徴です。世界で2つしかない、貴重な泉質をもっているのです。
温泉に入ると、油分が浮いており、本当に油のにおいがします。
身体が温まって、肌がものすごくしっとりします。しかも、長時間。
こうした保湿効果や抗炎症作用から、アトピーや乾癬に有効とされています。
強い薬を塗っても効かない、皮膚科医がお手上げになって最後にオススメするのが「豊富温泉」と聞いたことがあります。皮膚の症状で働けなくなってしまった、学校に通うことができなくなってしまった、そんな方が全国から訪れ、湯治をされています。
僕が話を聞いた方も、ひどいアトピーによるかゆみや、かいた傷の痛みで働くことができなくなり、豊富温泉で症状が抑えられたと話していました。
見た目にはそんなふうには全く見えませんでした。そして、豊富町で働き始めたといいます。
そんな豊富温泉に使った後の楽しみは、「牛乳」
豊富町は酪農のまちとしても有名です。北海道発のコンビニ「セイコーマート」で取り扱っている牛乳は「豊富牛乳」です。
貴重な泉質の温泉のまちの産業が「酪農」ってすごくないですか?
牛乳があるということは、もちろん「アイス」もありますよね。
温泉との相性がバッチリです。北海道は冬が長いので、アイスやソフトクリームの販売店って夏しかやっていないところが多いんです。でも、温泉に入って温まった後なら、一年中食べられますよね。
豊富町のすごいところはそれだけではありません。
ものすごいエネルギーが産出されているのです。
先ほどの石油分が含まれた温泉とともに、メタンガスが出てきています。
これはほとんど天然ガスと変わらない成分で、1日に7,000㎥ものガスが出てきているとのことです。
天然ガスの1㎥のエネルギーは、灯油1リットルと同じくらいらしいので、1日に7,000リットルの灯油が湧き出してきている計算になります。
このガスをセイコーマートの工場に供給するなど、地域資源として活用しています。
世界的に貴重な温泉と、おいしい牛乳、そしてエネルギー資源に恵まれたまち。
皮膚の症状で悩む全国の人たちの希望となっているまち。
あの「しっとり」をぜひ体感していただきたいです。
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