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俺は骨の髄までありきたりだ! #9 切ってよかった、あげてよかった

夏になるとパリピっぽくなりたいと思ってしまうのですが、ナイトプールにも海にも夜遊びにも行かず、ただただ原稿を書いてます。小説家って感じだぜ〜。

お知らせしておきます、足裏麻酔って痛いんだぜ
今年に入ってから、母の入院やらガン疑惑やら(詳しくはカクヨムの日記をご覧ください)でおおわらわだったが、今度が自分である。
右足の横に、固いしこりのようなものができた。「でけ〜魚の目だな」くらいに思ってた。かかりつけの皮膚科でもそう言われたし。処方されたのは皮膚を柔らかくするやつ。しかし当たると痛い。なんか右足がやたら緊張してしまうくらいに。いつまでたっても治んねえなあ、と適当に削ったりしていた。富士山に登るにあたり、ざっくり削ってもらおうかな、といつもの皮膚科が休みだったので別の皮膚科に行ってみたらあなた!
「こりゃ粉瘤だね、しかしよくもこんなにでかくなるまで放っておいたなあ!」
へ?
「手術だね。切ってなかのを取り出して縫う。いつやりますか?」
すげースピード感。一年くらい軟膏塗ってまったく効果なかったけど、まじかよ。
富士山前に削ってもらうつもりが、富士山後で切ることになったのであった。
山にそんな足で、と心配もしたんだけど、そこまでひどいことにはならなかった。トレキングシューズを初めて履いたんだけど、なかなかよろしい。帰りはピリッとしたものの、行きは痛みもなかった。
「いっつもサンダル履きだから痛いんじゃない?」とAちゃんにぼそっと言われましたよ。
で、手術である。部分麻酔を施すわけだが、何がこの手術できつかったかて、足裏の麻酔である。「かなり痛いから頑張ってね」とか事前に言われたし、刺された時はあまりの衝撃に叫んだよ。しかも何発も。「頑張ってください〜」と看護師の皆さんに応援される始末。とほほ。
三十分に及ぶ手術であった。うつ伏せ状態になりながら、なにか、ゴリゴリと感じる……ひええ。
「ぜひ俺の足にあった粉瘤が見たい!」とお願いして、見てみたんだけど、手の親指くらいあるぜ。そりゃこんなのくっついてたら痛えわ。
麻酔が切れたら痛いのなんの。ロキソニンを飲んで寝た。
翌日からはシャワーOKだけどしばらく湯船に浸かるのはだめ、とのこと。二週間後に抜糸。
厳しい夏である。
次の日、経過を見せに病院に行ったとき、そういや左にも魚の目があったな〜と思い「撮ってもらえます?」なんて軽く言ったら、
「あ、これはどっかで菌もらっちゃったね、イボだね。冷却して菌を殺すのに、何回か来てもらわないとなあ」
ひゃ?

和田浩治さんのこと
アマプラで日活映画を観まくる日々である。映画館にも最近はなかなか行けないので余計に加速している。
『BG・ある19才の日記 あげてよかった!』なんてとんでもなく酷いタイトル(原作は女性週刊誌の性体験告白もの)の映画を観た。主人公である西恵子は、和田浩治という恋人がいながらも、プレイボーイの妻帯者、二谷英明が気になってしょうがない。処女喪失と愛についての物語である。やっぱタイトルもう少しなんとかしてもよかったんじゃ。まあ「ゲイ彼」なんつーサブタイトルのついた小説出したやつに言われたくもないだろうが(これに関してはいろいろあるのよねえ、業界)。
ここでに和田浩治がとてもよい。とても繊細な芝居をしている。
好きな女性と婚前交渉(セックス)したいけど、相手の方は拒んでいて、ぐいぐいいけない感じ。
十代でデビューして、やんちゃな感じ(喫煙するわ酒飲むわ、昔はいい時代だったなあ、って違う)で映画の主演をしていたものの、スタートしては一番脂が乗った頃、には主演でなく脇に回り出していく。この映画に出たときは当時24歳か。うーん、いい顔である。主人公のBG(まあOLさんですね)と会社の帰りにキスをして、でもはぐらかされて、電車の中で距離を置いて彼女を見ているときの佇まいとか、本当にいい。
和田浩治の出ているものでも、何度も見返してしまうのは鈴木清順ものとか、ヤングアンドフレッシュものである。
『二人の銀座』あたりから、自分はどうもメインじゃないぞ、と和田さんは思ったらしい(インタビューにあった)。それでも、と食らいついていった。天真爛漫に主役を張るのでなく、三番手くらいのところでサポートする役に。若くて素直な演技なのに、どこか繊細。不思議な俳優になっていく。
僕は上手い俳優はあんま興味がない。うまくなくていいから、素直な俳優がいいと思う。

ほしい物リスト公開してやろうか!(別に買ってくれってことではない)
やまだないとさんが紹介していた「南極料理人『西村淳』監修やみつきタコ」が食いたい! いやAmazonで売ってるんですけどね。どうもAmazonで口に入れるもん買うの躊躇しちゃうんだよねえ。夏だしさあ(なんか昔の人っぽいこと言ってる)。ひとまず涼しくなってきたら、注文してみようかね。


東京芸術劇場でNODA・MAP。松たか子さんは芝居がでかい(好き)。

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