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【映画】ネクスト・ドリーム/ふたりで叶える夢

古くは「Sound of Music」から「天使にラブソングを」や「8 Mile」「LA LA LAND」など、音楽を扱った映画には大好きなものが多い。その中に、また一作加わった。
音楽を扱ってはいるが、音楽に興味がない方にも楽しめる一作。
原題は「The High Note」 
直訳したら「高音」なのかな。勝手な理解として、人生の高音域をどうやって出すか、みたいな感じに捉えた。

キッカケは音楽

観に行くキッカケとなったのは、主演のトレイシー・エリス・ロスがダイアナ・ロスの娘だと言うことと、様々な音楽が自然に映画に使われているとのラジオの映画評を聞いて、音楽好きとして興味を持ったから、というちょっとミーハーな理由だった。ダイアナ・ロスはシュープリームス(The Supremes)時代を含めて好きな曲も多いのだが、娘の名前は聞いたことがなく、どんな歌を歌うのか聞いてみたくもあった。

トレイシー・エリス・ロスの名前を知らなかったのは、私の無知であったようだ。映画を見終わってからファンになったのだが、この記事を読んでますます好きになった。

ストーリー


若いころに大ヒットを飛ばして昔のヒット曲をメインに活動をしているが、近年はヒット作がなく新作制作への思いが捨てられない歌手グレースと、その雑用係でグレースの大ファンでもあり、いつかプロデューサーになることを夢に見ているマギーとの話。

なんとなくストーリーや結末は予想がついたが、それでも観終わった後にとても良い映画だったなぁとしみじみとした余韻があった。そしてあまりないことなのだけれど、もう一度映画館で観たいと思った。

テンポよくストーリーが進み、懐かしい曲が流れたり、グレースの昔のヒットとして使用されているモータウンを思わせるような曲やステージがとても楽しめた。
グレースのマネージャー役のアイスキュー(ラッパーかと思いきや俳優業もされてたのですね)はいい味を出していたし、マギーといい感じになるデヴィッドの歌も良かった。(しかも私の大好きな「let’s stay together」「you send me」が使われていた)

そして、ただのエンターテイメント的な映画ではなく、グレースの新作制作への葛藤や、誰よりも音楽が好きで自信があるのに道が開けないマギーの葛藤など人生の岐路における迷い、その決断の軸は自分であるという主題も、今の私に大きく響いた。

Love my self

この映画を観て終わってから、この曲は自分を勇気づけ、励ますテーマソングになっている。

I don't really care if everybody likes me 
I just wanna love myself
Love my self
Love my self

特にこの部分が大好き。周りがどう思おうとも、自分のことはまるっと愛していたい。好きなところはもちろん、嫌いだなと思うところも愛おしいと思えるよう。

映画の登場人物たちは、周りの声や常識、今までの失敗に迷いながらも、最終的にそう思える人生の選択をしている。もちろんうまくいくことばかりではない。でも自分を愛せる選択をすることは、より輝いた人生を送る秘訣なのかもしれない。

もう公開は終わっているけれど、機会があったら観て欲しい一作だし、DVDが発売されたら手元に置いて、自分が嫌いになりそうなときは、これを観て今の気持ちを思い出したい。

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