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新任ベンチャー管理部長・CFOのアドバイザーやります(僭越ながら)

CFOに就任された皆様おめでとうございます!
日頃の頑張りや活躍ぶりから経営メンバーとしてご評価されている皆様にアドバイスなど不要とも思いますが、
スタートアップ管理部長(CFO)の守備範囲が広すぎる、ことを知っている私としては、老婆心ながらサポートせずにはいられません。笑

【管理部長(CFO)になったは良いが・・・】
管理部長(CFO)となった途端、重い責任や未経験業務へのプレッシャーが追いかけてくるのではないでしょうか?
特に、未経験領域においてはコツや手加減がわからずとにかく辛い状況があると思います。また、スタートアップゆえに、全部自分で調べてやらなきゃいけない、というメンタリティの方も多いのではないでしょうか。

できないことの安請け合いは大迷惑
例えば、経理経験のない管理部長が会計的なジャッジをすることはほぼ不可能です。取締役会や株主総会運営についてもかなり会社法の勉強が必要となります。金融機関への対応も下手を打つと、資金調達に不備が生じます。

【CEOも理解していない】
上記のようにかなり専門知識が必要な業務についても、まあできるんじゃないの、とCEOが考えている場合は、要注意です。
それぞれの分野で相談できる専門家を雇うなり見つけることから業務をスタートすべきかと思います。

【どこのスタートアップも似たり寄ったり】
私は、会計士からスタートアップCFOとなり、無事に上場までたどり着いたあと、今もスタートアップ各社にて社外CFOや財務部長代行を務めさせていただいております。
そのなかで思うのは、どこのスタートアップもだいたい同じことに苦労し、時間と労力を浪費しているな、です。

【経験者に気軽に相談できる環境づくりを】
経験者からすれば、「はいはい、その件ね」と瞬殺でジャッジできる件が多々あります。そこに時間をかけるよりも、管理部長(CFO)として組織のためにやるべきことが山ほどあるので、積極的に専門家や経験者を使いましょう!
【誰に相談するのか】
法務
顧問弁護士や社外役員に弁護士を迎え入れる
※大手の弁護士法人に声をかけがちですが、スタートアップに本当に国際事務所が必要でしょうか?むしろ、簡単な取締役会案件などの相談ができなくなります(単価が高すぎる)
 →おすすめは独立弁護士さんで企業法務に詳しい方などです。
会計・税務
顧問税理士さんへの相談が一般的です、が、税理士さんは上場レベルの会計基準に通じてない可能性が高いので、事前に見極めましょう。
人事・労務:
労務は顧問社労士先生に相談しましょう。
※上場前には労務DDという重い手続きが待っていますので、IPO準備をわかっている社労士さんを見つけないと、後が大変だったりします。
採用について、個人的には優秀な独立エージェントをお勧めします。
経営全般:
取締役経験者(スタートアップ経験者が望ましい)に相談。
取締役会の運用が始まると、みなさんの発言が議事録として残ります。また、議事録の記載、決議方法など手続きが合法か、という目線も必要です。
何よりも、議題に対する検討や他の取締役の業務執行監視(善管注意義務等)が十分か、という重い責任関係が発生します。
※大企業の役員さんを招いても、直前期までは管理レベルが違いすぎて全くかみ合わないのでご注意を。

長くなりましたが、これらを踏まえて、気軽に相談できる顧問として皆様のお役に立てればと考えます。
 今後もお役立ち情報更新してまいります。


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