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関数男物語〜職員室デジタライゼーション〜

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小学校教員 関数男がICTを武器に働き方改革を進めていくハーフフィクションサクセスストーリー。
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#校務効率化

関数男物語〜さまよえるやばいフォルダ02〜

 小学校の夏休みといえば、世間では「教員も休みなんだろう。」と思われているかもしれないが…

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関数男物語〜さまよえるやばいフォルダ01〜

9月1日−  日中の暑さは、まだ続いているが、朝夕の気温はだいぶ下がった。数男は、これま…

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関数男物語〜つながる希望02〜

 一心不乱にキーボードを叩く。その度に、数男の脳内にあったイメージが具体化していく。先週…

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関数男物語〜灼熱のヒト03〜

 数男は職員室を飛び出すと、PCルームへと向かった。その手には、USBフラッシュメモリが握ら…

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関数男物語〜灼熱のヒト02〜

 ようやくのことで最後の一人分の所見シールを貼り終えた数男は、冷蔵庫から冷たい麦茶をコッ…

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関数男物語〜その手で変えてごらん06〜

 空き時間になると、数男は、早速、運動会計画の修正に取り掛かった。手順は、簡単だった。こ…

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関数男物語〜その手で変えてごらん05〜

 校長室のソファに腰をおろすなり、高木が口を開いた。 「関くん、まずは、運動会の準備に大幅な変更がある。これまで、渡辺くんが担当していたところは、私が担当する。そして、私が担当していたところは、教頭先生が担当することになる。」  ここまでは、数男の予想通りだった。しかし、この先は、予想外の展開だった。 「実は、今回のピンチを逆手にとって、あるプロジェクトを進めたいんです。」  佐々木教頭が、話し始める。 「これまで、当校では、職員間の連絡は、口頭伝達や付箋のメモなど

関数男物語〜その手で変えてごらん04〜

 本当に不幸中の幸いにも、渡辺のけがは命に別状はないものだった。事故の状況としても相手の…

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関数男物語〜その手で変えてごらん03〜

 二つのカレンダーを並べて表示した数男が悦に浸っていると、職員室の電話がなった。「もしも…

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関数男物語〜その手で変えてごらん02〜

 連休明けだとしても、子ども達と授業や活動をするのは活力を与えてくれる。月末に迫った運動…

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関数男物語〜その手で変えてごらん01〜

 新しい相棒、iPad miniを片手に神社仏閣巡りに没頭しているうちに五月の連休が終わった。実…

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関数男物語〜インターミッション03〜

 まさに一目惚れだった。もちろん、iPadの存在は知っていた。また、音楽制作を趣味にしてきた…

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関数男物語〜インターミッション02〜

 多少懐具合が暖かいからといって、安易に家電量販店へ行くものではない。そこでは、多種多様…

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関数男物語〜インターミッション01〜

 怒涛の4月も終盤に差し掛かり、待ち望んでいたゴールデンウィークが近づいてきた。慣れない新天地での勤務によって疲弊し、数男の判断力は間違いなく鈍っていた。しかし、この鈍った判断力が、数男の人生の転機となったのである。  いよいよ明日から連休を迎える金曜日。数男は、わくわくしていた。「赴任手当」が振り込まれたのだ。赴任手当とは、引越しの際に発生する費用に対する手当である。これは、単純な距離計算に基づいて算出される。  独り身で飄々と生きている数男は、引越し自体もそこまで大変で