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夢や野望はいらない。普通の暮らしが一番幸せ。

20代のころ、大学を卒業してから7年間、ずっと派遣で全国各地を転々としてました。画家になる夢を追ってました。

「将来画家として何かデカいことを成し遂げる!」という、いま思えば中二病でしかない謎の理想。住み込み先の寮で、黙々と絵を描いて過ごす日々。

でも30を過ぎて現実に目覚めてから、「非現実的な野望はかえって人を不幸にする」ということを学びました。

「自分は何かすごいことができる!」
「一度の人生、華々しく生きる!」

そういう高い志は、一見いいことのように見えます。
でも、その夢が叶わないことへの不満・苛立ちに悩むことになります。

日々努力を積み上げて、理想に着々と近づいてると思っていたのが、それがじつは「自分が都合よく思い描いていた幻想」だった。
そう気づいたときの損失感・失望感は、なかなかに致命的です。

大量の時間やお金をかけて追いかけたぶん、その夢を諦めるとすべてが水の泡になった気がする。それが嫌でズルズルと続けてしまう。結果、二度と取り返せない貴重な時間を失い、後悔。

そんな事態は避けたいものです。

野望をかかげて走ってるときほど、「平凡な暮らしのすばらしさ」に気づいていないのかもしれません。

住む家があって、
質素なご飯が食べれる。
布団で寝られて、
体のどこも痛くない。

世の中には、不利な状況にいる人たちがたくさんいます。

会社で上司のパワハラを受けている人。
お金がなくて困り果てている人。
病気と闘っている人。

そんななか、今、なんてことないごく普通の一日を生きられることが、どんなに満たされていて幸せか。
今日、自宅の前に咲いてる花をみながら、ふとそう思いました。

叶いもしない野望や夢を追いかけて、時間をムダにするのをやめる。
目の前にある、退屈で平凡な日々の豊かさを噛みしめて過ごす。

それでいいんじゃないかなと思います。


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